たまには時事ネタなんか書いてみる・・・。
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鳩山法務大臣のことを朝日新聞の夕刊のコラムで“死に神”とか書いて物議を醸しだしてたけど、ありゃ書いてるやつの感覚がやっぱりちょっとおかしい。決して“風刺”で済む問題じゃないと思う。僕は冗談の類いに関しては割と寛容なほうだと自分でも思っているのだが、現行法に則って、今までやるべきなのにやってこなかった事を粛々とやっている大臣に対して、死に神呼ばわりとは、決して笑えないし、風刺にもなってないし、単なる悪い冗談以上に無責任すぎる発言だと思う。
一方、秋葉原の大量殺人犯。あの犯人には少なくとも、良心はあったと思う。愛されたい、愛したい、守りたい、守られたい、そうした当たり前の感情があったからこその、自暴自棄への道のりであったと思う。別にだから同情の余地がある、とかそんなことではなく、まだ一線を超えるうちは、救える可能性があった人なのではないか、と。
それに比べて、上記のコラムを書いた人は、これは暴論かもしれないが、決して社会的な犯罪は犯さないだろうが、どこか著しく良心に欠けるというか、思いやりに欠ける、というか・・・。
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これはあくまで傍観者だから書けることを十分認識してはいるが、愛したい、愛されたい、という当たり前の感情が満たされずに犯罪に手を染める人間、社会人としてまともに市民生活を送っているが、人間的な感情の一部が完全に麻痺しているような人、どっちも同じぐらい怖いと思う。
救える可能性がある人を救えない社会、そして法こそ犯さないが、全てが他人事で、感情を持たない人達・・・これはこれでハードな時代だと思う。
そういうお前はどうなんだ、というツッコミはなしね(笑)
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「平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学」
図書館でどうぞ。
一線を越えない、でも確実に人を壊す無自覚の悪意。
件の記事の根底にあるのはそういうものだと思う。
何しろ無自覚なだけにすさまじく性質が悪い・・・。
なるほど、今、清張の「点と線」読んでるから、その後に借りてみます。
僕が一番怖いのは、恐らく、この記事を書いた朝日の論説委員は、自分自身のことをそれほど疑ってないであろう、というところ。この人には自分の中にも悪魔がひそんでいるのではないか? という自己批判の精神に欠けてると思う。