紅白は嫁さんの実家で見たが(自分の家にいたら間違いなく「ガキの使い」見てた)、意外といっては失礼だがそこそこ面白かった。
数字が取れない、というのなら、それはもうNHKのせいではなく時代のせいだろう。嗜好の多様化。この一言に収斂されると思う。一家だんらんで、年越しそばを食べながら、紅白を見る、なんていう時代はとうに終わっている。それに世代を超えたヒット曲も無くなって久しい。
・・・などという取ってつけた様なNHK擁護はこの辺までにして(笑)
NHKが数字を取りに行ってる番組ってどうしてこうも寒い感じになるかな、といつも思う。紅白しかり、大河ドラマしかり・・・番宣がらみの番組は、もはやどの民放よりもNHKの方が多いのではないだろうか。NHKの他の番組のゲストに、紅白や大河関連の人や企画が出るわ、出るわ・・・興味ない人間としては、もうええわ、それよりいつもの通り番組やってくれよ、と思う。
後、紅白も大河も数字を得ようと思って、民意(そんなものがあれば、だが)に迎合しすぎている。みんなに受けるものなんて、ラッスンゴレライ以上につまらないものに決まってるのに。大河でも途中でカンフル剤のつもりか何か知らないが、賑やかしのためだけのゲスト出演とかあったり・・・信念はないのか、とさえ思う。
大体NHKがなんでそんなに数字を気にする必要があるのだろうか。民放みたいにスポンサーが後ろで目を光らせているならともかく、受信料を払っている人達は、数字が行ってないじゃないか!と怒ったりするものだろうか?
ここからは紅白に限った話だが、更に今回の紅白を見て不満に思ったのは、公共放送であるはずのNHKの番組を見ているのに、おもいっきり芸能界の力関係に則った出演者を見せられていること。批判の多い和田アキ子を始め、ジャニーズ、3代目なんとか・・・この中で視聴者が本当に見たいアーティストはどれだけ居ただろう? みんなトリでマッチを見たかっただろうか? まあ、多少はそういうのが人選に関係してくるのは仕方ないと思うものの、これだけ視聴者の意が汲まれずに人選されると流石に呆れてしまう。
とはいえ・・・普段のNHKの番組は面白いものが多い。ドキュメンタリーはもちろん、今ではバラエティ、コント番組のノウハウも相当蓄えたのではなかろうか。面白い番組をきちんと予算を組んで作れるNHKだからこそ、余計に紅白や大河ドラマに対するNHKの姿勢にがっかりしてしまう。
まあ、その辺は直せと言われて、なかなか直せるものでもないのかもしれないが、それでも、極度に数字を気にするのは止めた方がいいと思う。それこそ「NHKなんで。」ということで。
NHK紅白 「(史上最低の)視聴率は間違いじゃないか?」籾井会長が自画自賛 (産経新聞) – Yahoo!ニュース