最近もっぱら凝っていることを言えば・・・珈琲の自家焙煎。友達がやっているというのを聞いて、それなら俺も出来るんじゃないか、と思ったのが最初のきっかけだったのだが・・・。友達はオーブンでやっているというのだが、なんだかやり方がよく分からなかったので私は自家焙煎でよく行われているらしい手網焙煎でやることにした。
で、早速購入した手網がこれ。
これに生豆を放り込んで、15分ほどコンロの上で煎る。この銀杏煎りだと150gぐらいまでが妥当だろうか。容量的にはもう少し入るが、意外と筋力がいるし、まんべんなく火が当たらず煎りムラが出来てしまうかもしれない。
焙煎自体はそんなに難しくない。1ハゼ、2ハゼと言われる、豆の状態が変化する音のタイミングがあるので、それらを聞きつつ、豆の色を見ながら、適度なところで終了させる。おおよそ1ハゼ直後が浅煎りから中煎り、2ハゼ前後で中煎り~深煎りとなる。
まあ、この辺はyoutubeで「珈琲 自家焙煎 手網」等と検索して、動画の一本でも見ればマスター出来るのだが、おいしく煎れるかどうかは、更に高度な判断が必要となる。私がネットで集めた情報によると、1ハゼは200~210度、2ハゼは230度以上で、1ハゼが約1分、1ハゼが終わって約2分後に2ハゼが始まるのが丁度よいタイミングであるそうな。そうは言っても、手網では豆の温度は分からない。と言う訳でさらに購入したのがこれ。
これで1分ずつ、豆の表面温度を測って記録。まあ1ハゼ、2ハゼのタイミングと豆の色や水蒸気の出具合を把握すれば、要らないものであるかもしれないが、当面は1分おきに測ってExcelで表をつけることにした。
さらに目を付けたのがミル。ミルで味が変わるという話だったので、家庭用では一番高い部類のこれを買ってしまった。
安いプロペラ式のやつを持っていて、別にそれで不便していた訳でもないのだが、ミルで味が変わる、というのと、ここでケチってはいけない、と、とあるサイトに書いてあったのを真に受けてしまって・・・(笑) さて、実際安い電動ミルと比べて味がどうかと言われると・・・最初はすごくすっきりした味に変わった気がした。しかし、焙煎具合、挽いた豆とお湯の分量などを色々試していた時期なので、ミルだけで確かに味が変わった、とは今は自信を持っては言えない。ただ、プロペラ式のやつはスイッチを入れて、スイッチを離したタイミングがそのまま粒の細かさになるので、毎回ばらつきが出るが、その点ナイスカットミルは、ダイヤルで粒の細かさを指定出来るので、挽き具合は毎回一定になる。それと、粗挽き、中挽き、細挽きと色々試したが、思った以上に味が異なる。それにメンテナンスらしいメンテナンスもほとんど不要なので、これはこれで良い買い物だったと思っている。後、キッチンの装飾品としてもそれなりの見栄えがする。
ちなみに安いプロペラ式のやつっていうのがこれなのだが・・・
巷の評判だと、挽きムラが出来るとか、プロペラだと挽くときに余計な熱が加わって、風味が落ちる・・・だのなんだの言われているのだが、2〜3秒スイッチを入れたら、ミルごと振って、というのを繰り返せば、かなり均等に挽けるし、熱がどうの、というのも、果たしてそこまで味に影響するほど熱が出ているのかどうか・・・確かに味を損なう原因になるという微粉は多く出るが。手軽に始めるならこちらでも十分用は成す。
次は・・・まだあるんだな、これが(笑) ドリップ。ドリッパーは色々試した訳ではないが、これを使っている。
ドリップの仕方でも味が違ってくる。ざっくり言えば、お湯の量を多く、早めに抽出すればアメリカンになるし、ゆっくり抽出すれば濃く出る。さらにこういう抽出方法もある。
水出し珈琲。これは普通のお湯でのペーパードリップとは明らかに味が違う。これは完全に雑味が抜けて、さっぱりとした味わい。主にアイスコーヒー用に使っているが、電子レンジでチンしてホットにしても全然美味しい。ドリップするのに2、3時間掛かるのが難点と言えば難点だが、飲む時間が分かっていれば、むしろ常にこちらで淹れたいぐらい。
さて、ここまでやってさぞおいしい珈琲が淹れられているのか、と思われるかもしれないが、実際はそうでもない。味はインスタントには負けないが、おそらくスタバとかには負けてる。何で負けてるかと言えば、焙煎のところで差が出てると思う。手網での温度コントロールが思いの外難しい。おいしいゾーンに納めるのが難しい、というか、豆の温度変化が理想的に上がって行かないと、すぐコクが消えて、するどい苦みが顔を出す。ま、うまく行かないから面白いというのが多分にあるんだけども・・・。
最後に・・・いまのところ、我が家でベストと思われるデータを記しておく。
生豆:Amazonに出店している松屋珈琲で購入。(どの豆もおおよそ1kg、1000円ぐらい。)
焙煎:150gを週に1回手網焙煎。2ハゼが始まって30秒ほどで終了。終了時の豆の温度235〜240度。150gぐらいが大体一週間夫婦で飲みきる量。(他にもインスタントを普通に飲んでいる。) 余れば水出し珈琲にして水筒へ。
ミル:カッティングミル 3.5。これ以上粗くすれば、雑味がないもののコクも少ないすっきりと味に。逆にこれ以上細かくすれば、コクが出るものの雑味も増す、総量が多い味に。少ない量で濃い珈琲を楽しみたいときは細かいカットへダイヤルを回す。
抽出:豆25〜27gに大してお湯450ccぐらい。マグカップで飲むので、ちょっとアメリカンにしている。95度ぐらいのお湯を大体3分ぐらいでドリップ。
こうしてひとつの記事に纏めてみると・・・完全な病気ですな(笑)