珍々亭にて油そばを食す。

 
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珍しく食レポ。昨日、武蔵境の亜細亜大学近くにある珍々亭に行ってきた。亜細亜大学は一応私の母校である。思い起こせば、はるかウン十年前、私が大学生になってしばらく経ち、少しは大学にも慣れたころ・・・先輩にこう声を掛けられた。(以下、S-先輩、W-私)

S「油そば知ってる?」
W「あっしはぞんじあげねぇっす。」
S「嘘、油知らないの?」
W「油なら知ってヤス。非常に燃えやすい液体で・・・」
S「その油じゃなくて、油そばだよ。」
W「いや、知らねぇっす。」
S「珍々亭っていうのが大学のそばにあってさぁ。」
W「え?何亭ですって?」
S「珍々亭だよ。何度も言わせんな。」
W「珍々亭の・・・油そば・・・でやんすか?」
Z「そう、それがうまいんだよ。」
S、W「誰だよ、お前!」

大幅に脚色してしまったが、まあ上記のようなやり取りがあって、油そば? いかにも体に悪そう・・・しかも、店の名前が珍々亭? 絶対にまともな食べ物じゃない! と若い時のウブな私は思って、行くのを渋っていたのだった。だが、当然のごとくみんなで行く流れになり、お昼ちょっと前、仕方なく行ってみると、既に店の前に10人前後ならんでいる。言っちゃ何だが、小汚いラーメン屋に。なんだか分からんが、新人の手荒い歓迎か何かの罰ゲーム的なものではないのだな、と少し安心した。その後無事着席し、頼んで出てきたのが、油そば。(上記の写真のもの。写真は先日撮ったものだが、昔と全然変わらない!)

見た目はラーメンだが・・・汁がない! 取り敢えず食べようとすると、先輩だか、カウンターに3人いるおばちゃんのうちの誰かだったか忘れたが、よくかき混ぜて食べるように言われた。中太の麺をかき混ぜると、丼の下に液体が。麺がみるみるタレの色に染まっていく。どうやらよく混ざったようだし、食べるか・・・。

そんな感じでおっかなびっくり食べたのだが、最初に食べた時はどんなふうに思ったのかなぁ。当時は油そばはもちろん、つけ麺なんてのも全然なかったから、とにかく全く味わったことのない食感だ、と思ったのだが、案外ペロッと完食してしまった。

それからというもの・・・大いにハマり、週2、3回は必ず食っていた。今は知らないが、当時部室まで出前をしてくれたのだが、出前だと屋台の焼きそばでよくあるパックに入っていて、なぜだかそっちの方はあまり好きではなく、店で食べる丼の方が好きだった。油だったら週5で行ける!と豪語していた先輩がいたが、あの人は今頃何をしているのか・・・。まあ本当はどうでもいいけど(笑)

・・・思い出話だけで、ここまで引っ張ってしまった。さて肝心の味は・・・これがどうにも説明しがたい。今は油そばのチェーン店が色々あるから、要はあんな感じなのだが、珍々亭の油そばの方が、優しい味というか、思ったほどジャンキーではないのだな。それを証拠に、40を超えた私が、性懲りもなく今回久しぶりに大盛を食べたのだが、ギットギトの麺を全部食べたにも関わらず、途中で気持ち悪くなることもなく、食後の胃もたれも一切なかった。流石にこの歳で週に何回も食べない方が良さそうな品ではあるが、名前や見た目ほど、くどそうな食べ物ではない。まあなんでも一度実際に食べて見なければなんとも言えない訳だが、油そばは特にどれと似てるとか言いがたい味なんだねぇ。

以上で食レポ終わり。最後におまけで店の外観の写真をどうぞ。

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