日本人。

車大手、期間従業員の無期雇用を回避 法改正、骨抜きに (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

従業員を大切に出来ない会社は早晩統率を失って失速するし、社会全体でみれば給料が下がって、税収も落ち込む。中流階級がごっそりいなくなれば、国民の購買力が落ちて、企業の業績も下がる。結果、少子化、先進国からの脱落。

国際的会計基準の浸透とか短期利益を追求する株主の突き上げのせいもあるのかもしらんが、とにかく目先の数字に追われて、中長期的なビジョンを示せている日本の企業ってないな。グローバルな競争に勝たなければ生き残れない厳しい時代だが、中国、台湾の企業は日本の大企業よりいい給料出し始めてる。彼らの方が、人をつなぎ止めておくことの大事さ、一人の人や、グループがどれだけ計り知れない可能性をもっているか、ということに気付いているんじゃないか、とすら思う。まあそれはそれで厳しい成果主義を導入してそうではあるが。

しかし、現在の格差社会、厳しい成果主義の世の中を見ていると、これが本当に人類が望んだ社会の姿なのかな?と疑問に思う。人類がこれまで究極的に目指してきたのは、弱者の救済、持たざる者でもそれなりに人間らしい生活を全う出来る、というその一点を目指しての戦いの歴史だと思うのだが、それが昨今の経済戦争により、再び弱者は弱者のままうち捨てられるのが普通であるようなレベルに落ちてきてしまった、という実感がある。

どんな人にも得意なことはある。これだけIT技術が発達してきたのだから、もっとそれぞれの人の長所を拾い上げ、企業とマッチングさせる様な技術があってもいいと思うが、現状は、ひとつ何かのブーム(カネになりそう新しいビジネス)が見つかると、その方面でトップを取るべく、極々限られた能力だけを求めて人材を奪い合ってそれでオシマイ、というところで終わってしまっていると思う。なんだかね。

手垢のついたビジネス手法もきっちり見直して、これまで数値化出来なかったことも評価として数値化出来れば、まだまだ従業員の力ややる気を引き出せる可能性はいっぱいあると思う。

・・・これと言った結論もないが、日本がこれから急速な人口減少に伴っていつまでも経済大国では居られなくなることは間違いないのだから、政府が企業を、企業が従業員を守るシステム作り、日本人全員の力を活かす方向で考えないと本当に日本は崩壊してしまうのでないだろうか。少しばかりこぢんまりしてしまうのは仕方がない。世界に対しては規模でなく、結束力、しなやかさで対抗していくより仕方ない。

・・・ここで止めるつもりだったけど(笑)、改めてリンク先の記事やその記事についてヤフコメを見ていて思ったのだが、日本人が親切とかって本当の話か?と思う。確かに犯罪に遭う危険性は他国より少ないのかもしれないが、個人の権利、人権がちゃんと守られてる様子はあまりないな、と。その点、ヨーロッパは長い長い戦いの末、個人の権利を勝ち取ってきたという歴史があるだけに、人々は決して簡単に政府や企業に隷属したりしないし、政府や企業もそれを国民に求めない。その点、日本はお上と庶民という上下関係は、江戸時代以降その構図を変えていないと思うし、それは結局先の大戦の敗戦後も変わらなかった。ここからは暴論で、ネット上に公開するのは危険かもしれないが、もし敗戦したとき、天皇制が廃止されていたら、日本人の価値観は丸ごと転覆したかもしれない。まあその時に日本人がどうなったかは分からないし、歴史ある天皇制を廃止するということは日本人にとてつもないダメージを与えたとは思うが・・・是非はともかく日本人も変わっただろうな、と。・・・まあこんなことも誰も見てないブログだから書ける訳で(笑)

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