ゲームも漫画も“昔の名前”… 趣味が保守化する団塊ジュニア世代 | マネーポストWEB
私も45歳なんで、中川氏の言うこともよーく分かる。現に30歳代後半で、すでに新しい音楽やゲームを受け入れられなくなっている人も見かける。私も正直、つい最近まで情報のアップデートが疎かになって、音楽もゲームも趣味が保守化しかけていたが、最近一気にキャッチアップした。
音楽に関しては・・・それこそ懐かしいから、という保守的な理由で数年前から小林克也の「ベストヒットUSA」を録画して見るようになったのだが、番組が基本的は40歳代以上をターゲットにしたであろうベテランアーティストの動向と最新のヒットチャートという構成なので、自然とヒットチャートを賑わす曲にも詳しくなった。そして今では、まるで私が20歳代前半の頃の様に洋楽ヒットチャートの上位曲を自然と知るようになってしまった。
そこまで情報が入ってきてもCDなどを購入しなければ、結局新しい曲を知らずに終わってしまうが、私はApple Musicに加入しているので、気になったアーティストのアルバムをすぐにチェックすることが出来る。これが大きい。これが多分データのダウンロード販売で例えばアルバム1枚1500円とかいう値段でもおそらく買ってなかったと思う。(音楽に夢中な20歳代であれば2500円のCDでも買っていたはずだが) 結局、TVKでやってる「洋楽天国」など数種類の音楽番組を録画し、気になった曲をApple Musicでチェックする、というサイクルが出来上がってしまい、2014年ぐらいからの代表的なヒット曲はほとんど知ってる。
ゲームに関してもニンテンドースイッチを買って、相当巻き返したと感じる。これはゼルダの「ブレスオブザワイルド」と「スプラトゥーン2」をやったのが大きいと思う。ゼルダをやってようやっとオープンワールド系のゲームがどういったものかというのを体感したし、スプラトゥーン2で最新のオンライン対戦ゲーム事情も多少ながら分かった気がした。こういうのを知ると古いゲームには戻れない。レトロゲームが懐かしくて面白いのは分かるが、現在に至ってはグラフィックはもちろん、ユーザーインターフェイスの親切さ、ゲーム自体の面白さというか何を求めてユーザーがゲームをやるか、というユーザーのニーズを制作者が完全に掴んでいる、という点においても全て現代のゲームの方が上回っているように思う。
で、何が言いたいかと言うと、別に新しい音楽やゲームにちゃんとついて行けてる俺ってスゲー、とかそういうことがいいたいのではなく、現在って新しい音楽やゲームにアプローチする敷居って意外と低いよ、ということが言いたい。月1000円払えばほとんどの新しい音楽が聴けるし、スイッチにしたってPS4にしたって、私が学生時分の買った例えばドリームキャストみたいに4万とかしない。そんな状況なので40台なかばにして”保守化”してしまうのはあまりに早いかな・・・と思った次第。