AI時代によせて


ども・・・ブログ久々すぎて、前回丁寧語で書いていたか、普通体で書いていたか、分からないほどだ。

さて、久々に筆を取ったのはAIについて書きたくなったから。いやぁ、凄い、AIの進化は。chatGPTに始まった生成AIブーム。つい先日そのchatGPTの生みの親であるオープンAIがSoraという動画生成SNS?を発表し、SNSではあらゆるフェイク動画が投稿されまくっている。

静止画のフェイクはまだ理解出来る(仕組みは決して理解していないが)しかし、動画が生成されるとはこれいかに。そして・・・ここからが今日の本題だが、今Suno.AIという音楽生成AIが熱い。

Sunoは実は数年前に触ったことがあり、その時も画期的だとは思ったのだが、『なんとなくそれっぽい』から何段も下の『まあ機械が自動でこしらえる音楽なんて所詮こんなもんだよね』というレベルの音楽しか生成されず、そのまま興味を失って今日に至っていた。

しかし、どこで読んだか忘れたがそのSunoがバージョンアップで大きく性能アップしたというので久々に試してみたら、これが凄い!

指定したジャンルを全く違和感なく表現するのは当たり前。いまでは『なんなら、これうまく宣伝すればヒットもあるかも?』というレベルの曲を生み出すようになっていたのだ。

音楽というは非常に繊細なもので、楽曲上の違和感というのは非常に目立つ。和音の間違い、リズムの間違い、使っている楽器の違和感、発声の違和感。しかしSunoの新しいバージョンはそれらを全てクリアした上で、更にちょっとしたヒットを予感させるような曲まで生成する。一体どうなっているのだ??

動画の生成も充分驚くが、音楽なんていうのは機械が最も真似することが出来ない芸術の最後の砦のようなものだと思っていた。なにせ音楽を作り出す人間自体がどうやったら素晴らしいメロディが紡ぎ出せるかを科学的に検証出来ていない。そんなあやふやな芸術を機械がどうやってモノにするというのか・・・

そんなカルチャーショックを受けつつ、それではSunoの作った音楽はそのままに何かうまく宣伝すれば小ヒットぐらいになるのでは?と思って、思いついたのがミュージック・ビデオ作り。

どうせなら、ということで、ミュージック・ビデオ内の動画もAIに生成してもらい、ちょっとフックのあるビデオを作れれば、人に曲がリーチするのではないかと、早速制作に取り組み、現在2曲をYouTubeに公開中。

それとこっちは全くオマケなのだが、Sunoに既存曲のメロディを読み込ませ、それを大胆にアレンジさせ、それをYouTubeに公開するということもやっている。

まあ、これには少し問題があることは私も分かっていて、現在この手のAIを使用したリアレンジ動画が雨後の竹の子のように増えて来て、今はまだ面白がられているが、そのうちヘイトを集め、最後には問題になってくると思う。

悲しい話、MV作りには大量の動画素材が必要で、その動画を生成AIに作ってもらうにはまあまあな課金が必要。既存曲アレンジものはそれらがYouTubeでたくさん再生され、それらがせめて課金分でもカバーしてくれたら・・・と思いやっている次第。今のところ、収益化にはほど遠いが、一応再生数も登録者数も増えてはいる。褒められた活動ではないのは分かってはいるけどね。

まだまだ話つづき・・・

そのSunoであるが、使っていてつくづく思うのが、『完成した曲をほんの少しでも手直し出来たらなぁ』ということ。ポンだしでいいものを作ってくれのは素晴らしいことだが、3分の曲なら曲で、最初から最後まで全く文句がない、ということはない。きちんと歌詞を読み込んでくれない、という通常のエラーから、『ここの和音、ちょっと気にいらない』『もう少しAメロとサビの強弱差をつけたい』『ここのギターソロは別のスケールで展開してほしい』など音楽的な注文までいろいろ出てくる。

だけども、現状それらのちょっとした手直しはほとんど出来ない。

そこでというか間違いなくニーズとしてあるのは、生成AIが作った音楽をいかに細かく手直し出来る様になるか、ということ。これからのDAWとかもそちらの機能がメインになっていくと思われる。

『Aメロは出来た、サビがない』『ここでストリングスを入れたいが、ストリングスのスコアの書き方がまったくわからない』『こんなふうにしたいというのはあるが、実際どの楽器類を用意し、どのように演奏させるかの知識がない』

ユーザーのレベルによって問題レベルは色々あろうが、手元にある素材、あるいは AIが作成した素材をAIとコール・アンド・レスポンスして、細かく作り上げられる。生成AIが最初から最後まで一曲仕上げられるのは充分証明されたが、これからはこういった機能が必要になると思う。

そんなもの、全くの邪道だ。という人はいるかもしれない。

しかし、音楽は好きだ。演奏も作曲もチャレンジしようとしたことはあるが、あまり難しすぎて辞めた、という人は多数いるはず。その時にイメージ・ベースでAIがその人のレベルに合わせて作曲・編曲を手伝ってくれることのなんと素晴らしいことか。

そんなことが可能になれば、これまで一生懸命、演奏に、作曲、編曲を学び、技術を磨いて来た人はどうなるのだ、という話もあるかもしれない。

まあでも人間、最後は便利な方に流れるからね。電気が発明される前の時代、農耕生活が始まる前の時代をいくら懐かしがっても時代がさかのぼることはない。機械が音楽を作ってしまうのはびっくりだが、そうなった以上、共存するしかないし、楽しむしかない。

そして今はAIを「楽しむ」時代だと思っている。

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