井上陽水の40年。

・・・みたいなタイトルの番組をNHK教育で4夜に渡って放送していて、僕はそれを全て録画し、今、第2夜分まで見たのだが、まあ面白い。井上陽水が面白いし、井上陽水が生きた時代が面白い。・・・井上陽水のアルバムは、7、8枚持っているだろうか? 70年代前半から80年を挟むぐらいのアルバムが好きでよく聴くのだが、さっき見た第2夜分の放送、80年代の井上陽水に影響を及ぼした人々についてのことは全く知らず、殊更興味を引いた。


井上陽水の麻雀好きは、自身で書いたライナーでも公言してるぐらいだから知ってはいたのだが、あの麻雀放浪記などで知られる阿佐田哲也などと交流があったのは知らなかった。また阿佐田を通じて色々な作家とも交流があるのも興味深い。一癖も二癖もある人々に影響を受け、前つんのめりではない、どこか退廃的でありながらも、前向きなユルさとでもいうか、全力疾走するだけでは決して身に付けられない人間的な深みを井上陽水はそこで得たのだと感じた。

話がガラリと変わるが、僕が経済問題などに全くと言っていいほど、興味を持てないのは・・・なんだかんだで、金を人より多く稼いだものが勝ち、みたいな価値観が根底に厳然とあると思うから。お金を巡って、スポーツをするように勝った負けたを繰り返している・・・でもそのことと一人の人間として人生を生きていくことが、なんだか全くリンクしないというか、あんまり経済問題からは生きるヒントを貰えないと気がするというか・・・。それよりは、強烈な個性も持ち主だったり、他人よりセンシティブだったりして作家として生きるより仕方なかった人達と雀卓を囲んだ井上陽水の方が、よっぽど人生の勉強をつめたのではなかろうか、と、ふとそんなことを思ったりして・・・。

さて、第3夜目以降はまた明日見ようっと。

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