・・・思えば、このブログでプロ野球の話題に触れた記憶があまりないが、私はこのウン十年ずっとタイガースファンである。一ファンとして酸いも甘いも経験した。今年のタイガースは確かに振るわなかったが、それでも真弓監督は頑張ったと思う。バイオリズム的に・・・という表現は間違っている様な気がしないでもないが、真弓監督は丁度戦力が下降線を辿っているころに監督を引き受けてしまったのだ。
・・・とその話ではなく、城島獲得に阪神が躍起になっている話。正直、そんなに城島が必要か、と思う。
城島はもちろんよいキャッチャーだし、日本に戻ればすぐ30本近いホームランも打てる様になると思う。が、城島を取ることはすなわち矢野に引導を渡すことにもなるし、ここ数年で一番成長したキャッチャーになった狩野の成長の芽を摘むことにもなる。その辺りを考えるとチームにとってそれほどプラスになる、とはあまり思えない。
それより、三顧の礼で迎えるべくは小林雅ではなかろうか。私にとって今年のタイガースのニュースで一番ショックだったのは先日のアッチソンの電撃退団宣言だった。来年、アッチソンの代わりになるピッチャーが見つからなければ、下手をするとタイガースは今年以下の成績になってしまうかもしれない。だからまず小林雅を取り、ついでにメジャーでくすぶっている薮田を口説き、同じくくすぶっている井川にいつでも戻っておいでコールをしておいて・・・とまあそれはともかく、なにより投手陣の強化を最優先すべきだと思う。
話変わり、先日電車の中吊りに「誰も言い出せない金本の引退」なる見出しが載っていた。金本は確かに衰えた。しかし春先、そして秋口のバッティングを見ると引退はまだ早いと思う。それよりもいい加減、全イニングフル出場を思いきって止めさせるべきなのではなかろうか。大勝ちしている試合だろうが大負けしている試合だろうが、他の選手は守備固めの為交代しても金本だけは交代しない。もちろん全イニングフル出場がかかっているからだが、それが夏場の大不振に直結していることは、みんな薄々分かっていることだと思う。
一方で、同じアラフォー仲間の下柳の起用方法もそろそろ見直すべきだと思う。今やセットアッパーに回した方が力を発揮するのでないだろうか。矢野については狩野との併用ということであれば、矢野らしい光るバッティングをまだ見せてくれると思う。
ま、そんなことで・・・某小泉元首相ではないが、聖域無き構造改革を断行して来年は変わるんだ、というメッセージを選手全員に送らないと、どうもタイガースは万年Aクラス争いで満足しているようなぬるい球団になり兼ねない様な気がして怖い。城島はもちろん即戦力としてはピカイチだろうが、それよりも上記に挙げた、ベテラン選手の役割、負担を少し減らして、その分内部の競争を熾烈にする方向に持っていく方が闘う集団としてより上積みが望めるように思う。