戦争の傷痕。

昨日夜、NHKの先の大戦の生存者が語る番組があったんだけど、その証言がいちいち悲惨で。いろいろ衝撃的なエピソードがあったんだけど、なかでも印象的だったのが、戦争から帰って来て以来、晴れの席に一切出ない、というおじいさん。息子さんの開院祝い(詳しい説明はなかったが、多分息子さんは開業医なんだろう)にも出なかったのだとか。


「自分だけそんなことをしては死んだ仲間に申し訳ない。」

そうやってそのおじいさんは八十何歳まで生きて来た。

そのおじいさんの哀しみに深く刻まれたお顔が、まあ不謹慎な見方なんだけど、美しいのね。こういうモノの見方、残酷だって分かってるけど。

で、取材が終わった後、おじいさんらがNHKのスタッフを見送りに出て、その時、チラッと笑顔を見せるんだけど、その笑顔がまたなんとも形容し難い寂しげな笑顔で。

遠い戦地で死んだ人、戻ってきた後、シェルショックで自殺した人、いろいろ悲惨な体験した人いるけど、上記のおじいさんの存在、その後の生き方が私には地味にショックだった。

番組を見て、戦争を追体験した気にまではならないが、それでも、戦争が圧倒的に、日常生活を送っている我々には想像も付かないぐらいに人の心を歪める、というのは分かった。

一国でどうこう出来る問題ではないが、それこそSNSなんかで、厭戦ムードが全世界的に広まればいいね。

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