東京モーターショー2011年を見ての雑感。

日曜にひとり寂しく行って来た(笑) 現地に着いたのが午後3時半。しかも他の曜日は全て午後8時までやっているのに、日曜日だけ午後6時で終了、という悪条件の中(※全ては自分のリサーチ不足が原因)、さささーっと見てきた。

別に大それたことは何にも思わなくて、ただ「人が多いなぁ・・・」というのがメインの感想だったのだが、さらにひとつ、ふたつ。


全体としては・・・例えば電気自動車が展示されてる訳だけど、それらが単なるコンセプトカーではなく、後5年もしたら走ってそう、という点で、どれもリアルに感じたのが興味深かった。駆動が従来のレシプロエンジンではなく、モーターなどになった場合、極端なことを言えば、どこにでも配置出来る。そうなると、設計の自由度が増し、これまでのクルマの形からは大きく逸脱した形のクルマが生まれる可能性がある。そういう展示も多少あったが、全体としては、従来型のクルマの様式に拘っていた感じはあった。

後は、それぞれの自動車メーカーの印象をいくつか。

ポルシェは・・・もう永遠にあれなんだろうな、という感じだった。よく出来た椅子のデザインなんかと一緒で全く古くならない。デザインの力、おそるべし! なんだかんだ言ってポルシェが一番クルマとしては美しいと感じた。

スズキ。ここが意外と良かった。丸っこい未来の空中タクシーみたいなやつと、少しだけ目つきの悪いわんぱく小僧の様なクルマが印象的だった。自由にデザインしてるなーと。

ホンダ。がっかりしたかも。私はむかーし、ホンダのCR-Xというクルマを乗っていた時期があったが、あの頃とデザインの基本線が全く変わっていない。新しいモトコンポみたいのは良かったな。

スバルとトヨタ。まあ軽く世間を騒がせてるトヨタの「86」と兄弟車のスバル「BRZ」。エクステリアはかっこいいと思うが、あのボディのでかさは決してライトウェイトスポーツではないわね。後、スバルとトヨタが共同で売り出さないと日本発のスポーツカーが日の目を見ない、というのも寂しい感じ。

メルセデス・ベンツ。まさかのレッド推しに驚いた。ベンツに赤のイメージないなー。

ここで軽く自分の文章を読み返してみたが、大したこと感じてないな(笑) ちょっと気を取り直して・・・僕も一時期クルマを持ってて、クルマを操る喜びを一応知ってる。高級感のあるインテリアのクルマのシートに身を包み込み、美しいイルミネーションの計器類を見ながら、運転に集中する。これは贅沢な楽しみ。だけれども、実際には、そういう快感に浸れる場所って限られてるし、実際、東京みたいなところは、パーク&ライドで、クルマがなるべく町中に入ってこないほうが都市としては豊かになる気もする。社会の有り様や、ライフスタイルの多様化を考えると、クルマを操る悦び、みたいのが、復権するとも考えづらくて。本当に考えるべきは、都市とクルマの関係、とか、現実的な話では、年収300万円の若者が、クルマを買える状況にあるか否か、そんな中、カーシェアリングとか、そういう方面で、クルマを買えない人にもクルマを楽しんで貰う、とかそういうことをもっと考えるべきなのかなぁ、と思ったりして。

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