日ハム大谷投手は、自身が登板している試合に打者として打席に立てるのか?

ふと思った疑問、二刀流の日ハム大谷選手。彼は登板がない日はクリーンアップを打っていたりするが、それだけの打力があるなら、自分が投げてる試合の時、DHを解除して普通に投手として打席に立てないものか、と思ってちょっと調べてみたら、DH制度というのは意外と複雑だった。

DHというのはDesignated Hitterの頭文字で、普通に指名打者という意味。ところでこのDH、あくまでピッチャーの代わりに打席に立つ打者と決まっているらしい。だから例えば大谷投手が先発の時にDHを使用するのであれば、必ず大谷に代わりに別のDHの打者が打席に立たなければならない。大谷が打つからと言って、たとえば、セカンドをDHにする、(セカンドは守るだけの人、セカンドの人の打順のところでDHの打者が打つ)という作戦は取れないらしい。

ただ、試合でDHを使用するかどうかというのは、球団に選択権があるらしく、DH制を放棄して試合に臨むことも出来る。その場合であれば、例えば4番ピッチャー大谷、といった起用も出来る。そうなると大谷登板の時はDH制放棄でもいいような気もするが、しかしながら、試合途中からDH使用といったことが出来ず、例えば大谷が序盤で打ちこまれて、早々にマウンドから降りることになった場合、後続のピッチャーも打席に立たなければならない。(逆にDH制を試合途中で解除することは出来るらしい。)そんな訳で、パリーグの試合で大谷が4番でエース、みたいな試合を見ることはないと思う。(こんなケースが起こりうるかは分からないが、ペナント終盤の優勝を争うような場面で、大谷をロングリリーフとして登板させる場合、DHを解除して大谷を打席にも立たせる、なんてことはあるかもしれない。)

このDH制、意外とルールが細かく、まずDHの打順を一度決めたら動かせない。4番DHで試合を始めたらその試合はずっと4番目の打順がDH。DHの打者に代打が送られ、次の回からその代打に送られた人が守備に入り、DHはほかの打順に移動、なんてことは出来ないらしい。(DHの代打として試合に入ったら、あくまでDHとして試合に留まることが許される。)

また、DHに入った打者は先発投手が降板するまで、必ず一打席は立たなければならない。これについてはプロ野球でも下記の様な失敗があったらしい。

2011年5月20日、オリックス・バファローズ対広島東洋カープ戦
広島の野村謙二郎監督は先発の指名打者に投手の今村猛を偵察要員として起用してしまい、メンバー表交換の際にオリックスの岡田彰布監督に指摘されて初めて気付いた。上記ルールにより代打は認められないため、今村は2回表の第一打席に立ち、犠牲バントを成功させた。次の打席では石井琢朗が代打に出された。
Wikipediaより

ただ上記の場合でも、DHの今村まで打順が回ってくる前に相手先発投手が降板してしまえば、代打を送ることは可能であった。

ま、上記のことを含め、より詳しいこともWikipediaに全て載っているのだが(笑)、一応、私が関心があり、なおかつ知らない人も多いだろうなぁ、という部分のみ、実戦に即して分かりやすく書いてみたつもり。意外と上記の全てをプロ野球の監督全てが知ってるとは限らないかもよ?

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