阪神タイガースの暗黒時代、再び。

阪神3連敗、両リーグワースト15失点喫し借金2 (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

今日も弱かった阪神タイガース。チーム成績を見ても、2015/06/14現在、得点、失点、本塁打、盗塁、打率、防御率と全てリーグ最下位もしくは最下位タイ。それでも3位を保っているというのはもしかしたら和田マジックなのか・・・。笑えない冗談は置いといて、借金2で済んでいるのは、藤浪の覚醒、メッセンジャーの復調という両エースの活躍があるからだと思う。それに僅差のゲームで呉昇桓という抑えがいるのも大きい。

しかしながら、打線はひどい。交流戦でパリーグの打線を久々にじっくり見たが、若くてパンチ力のある若手がたくさんいてうらやましい。それに引き替え阪神打線・・・96年よりひどい状態じゃないだろうか。ちなみに96年の打線をネットで拾ってきた。

打率.245(最下位) 得点482(最下位)  
  5 和田 .298 5本 44打点  
  6 久慈 .278 0本 16打点  
  9 平塚 .254 11本 47打点  
  3 マース .245 8本 42打点  
  7 桧山 .263 22本 73打点  
  8 新庄 .238 19本 66打点  
  4 平尾 .240 3本 10打点  
  2 山田 .190 2本 18打点  

・・・これは(笑) それでも桧山、新庄と一発が期待出来る選手がいるだけまだマシに見える。

とにかく、今の阪神は外野手が小粒過ぎ。柴田、俊介、大和・・・まあ大和の守備力は捨てがたいが、打率の悪い選手がよくなる可能性はあっても、ホームラン年間0本の選手が、15本打てる様には絶対ならないからね。このうちの2人はトレードでいいでしょう。そしてうまくいけば、年間15〜20本打つ”可能性がある”日本人外野手をトレードで引っ張ってくるよりしょうがない。巨人がロッテの大松を欲しがっているという記事を見かけたが、なかなかいいところに目を付けてるなと思った。阪神も中距離砲ながら段々その球団では居場所がなくなっている様な26〜32歳ぐらいの外野手を投手と交換トレードでもするしかなかろう。投手は鶴、秋山あたりは阪神では芽が出そうにないから、その辺りをトレード候補として。

そしてキャッチャー。藤井も鶴岡も好きなキャッチャーではあるが、やはりベテラン2人はいらない。梅野はパンチ力のある貴重な選手なのだから、これは試合で使って育てるしかあるまい。外野手、内野手は2軍でじっくり体を作りながら、という育成方針もありだろうが、キャッチャーばっかりは一軍で球受けてないと成長しない。

後、鳥谷をそろそろサードへコンバートすることを考えなくてはならないだろう。打力も下降気味だし、鉄壁だった守備も少しずつ球際に弱くなってきている。問題は鳥谷がどいた後のショートだが・・・こちらは外野手以上に候補がいない。

ところで、柴田や俊介を使うぐらいなら、若手を使え、という意見もあるが、私はあまり賛同しない。キャッチャー、あるいはショート、セカンドならある程度、結果が出なくても使い続けたほうがいい気はするが、外野手は、明らかに既存の選手より状態が良くて使わざるを得ない、という状態になければ無理して使う必要もないと思う。そこはやっぱり今居るレギュラーと競争して勝たないと。大体今居るレギュラーが大して打ってないんだから。

外国人だが、去年はマートン、ゴメス、メッセンジャー、呉昇桓の外国人勢がフルに活躍してくれたからこそのリーグ2位だった様に思う。特にマートンは長年にわたり阪神打線を支えてくれていた訳だが、今シーズンはモチベーションの低下が明らか。来日時には付けていた相手投手を研究する為のマートンノートももう取ってないというし・・・。マートンの不満の原因が、首脳陣にあるのか、審判にあるのか、日本球界にあるのかは分からないが、そろそろリリースした方がお互いの為だろう。マートンがよその球団に取られてまた活躍するならそれも良し。

さて・・・本当は若手が育てば一番いいのだが、特に内野手、投手の若手が絶望的にいない。上に挙げた、同一ポジションに似た様な選手がいるところは、トレードするなり(場合によっては戦力外もやむなしと思う)して、手薄なところを補強するよりない。いわゆる血の入れ替えがチーム活性化の一番のカンフル剤になると思う。問題は素人のオレでもここまで考えているのに、監督や球団からまったく中長期のビジョンが伝わってこないこと。万年2位で集客すればいい、というのが本音だったら、また10年でAクラス一回とかいう暗黒時代に戻ってしまうよ、本当に。

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