今日は広島に原爆が投下された日。NHKの朝のニュースでは朝から広島の特集をしていた。それはもちろんいいのだが、しばらく見ていると、焦土の広島に一台の路面電車が走るVTRが流れだした。ま、まさか・・・NHKはこんな日にもアレをやるんじゃあるまいな・・・と思ったが、やっぱりやってくれましたよ、例のアレ。原爆の悲惨さ、戦争の悲惨さを振り返る日にやるかねぇ、アレを。さすがの民放だってやらないのではないかしらん。
何日か前からNHKで、焦土の広島に路面電車を走らせようと格闘する人達を阿部寛主演でドラマにしました、っていう番宣やってて、その時は、ああそんなドラマやるんだ、ぐらいに思ってたんだけど、まさか例のアレ・・・そのドラマの番宣をニュース番組の中に挟んでくるとは。しかも、ご丁寧に阿部寛のインタビュー付き。そりゃ全く戦争と無関係なドラマじゃないし、ドラマはドラマで色々なメッセージが込められているんだと思うけど、それでもドラマの宣伝は宣伝。これはちょっとばかりやり過ぎなんじゃないかと思う。
前から、NHKって番宣多くなったな、とは思っていた。「あさイチ」やら「スタジオパーク」やら、しまいには「ケータイ大喜利」のゲストにも大河ドラマ「花燃ゆ」の関係者が出まくっていた時は流石に閉口した。
民放ならまだ分かる。視聴率取らなければ、スポンサーに顔向け出来ないだろうし。しかし、NHKがそれをやるかねぇ? 堅苦しいようだが、私は、受信料を払う代わりに、視聴率に囚われない意義のある番組をやってほしいと思っている。別に意義ある番組といって、お固い番組だけやって欲しいと思っている訳ではない。今やあまり予算がなさそうな民放に代わって「LIFE」みたいな金のかかったコント番組をやってくれるのはありがたい。そういう意味で言えば、昔民放がやっていた金が掛かる、あるいは実験的で刺激的な番組は民放では影を潜め、代わりにそれらをNHKがやってくれている気がする。それはいいのだが、視聴率だけは気にしないで欲しい。視聴率を気にしだしたNHKの番組って全部空回りしていってないか? しかもそれに比例してつまらなくなっている。朝ドラの「まれ」しかり大河の「花燃ゆ」しかり「紅白歌合戦」しかり・・・そして今回、8月6日朝のニュースの中でのドラマの番宣。NHKは別に番宣のみの番組も持ってるのだから、正直番宣はその中だけに収めておいて欲しい。
これ以上、ちょっとひどいな、というのが目についたらいよいよNHKに投書しますよ(笑) 最近のNHKが好きでよく見ているだけに余計にそう思う。