【レビュー】Q-music QE80を使ってみた。

 
前回記事「ついにQ-music QE80購入。」の続き。やっとQ-music QE80のレビュー。

Fidue A83と比べると、ケースが小さくなり、イヤーチップの一部や、フライトアダプターの付属品が省略されているが、値段差を考えれば、それでもまだお釣りがくるほど。

さて肝心の音質だが・・・まあ、手練れのレビュアーみたいに何にも上手なことは言えないのだが(笑)、最初はとにかく失敗したと思った(-_-;) SE530と比べると、装着性がイマイチ、しかも遮音性も悪い。もっともこの辺りはSHURE製品が最も得意とするところなので、ある程度は仕方のないところ。ただ、肝心の音が・・・。音がシャリ付いて、これじゃあiPhone付属のイヤホンと変わらないんじゃないか、と思った。ただ低音はある程度元気だったけども。

そこでネットで見ると、イヤホンの装着位置に関しては皆さん苦労されているようで、イヤーチップを変えて、ようやく耳にフィットする位置を見つけた、というレビューも多かったので、早速コンプライのTs-400をお取り寄せ。


これを装着すると・・・あら不思議。一気に良い音へ。正直、故障も疑っていたので、取り敢えず安心。コンプライは遮音性も高く、SHURE製品ほどではないにせよ、地下鉄の中でもなんとか音楽を楽しめる程度の遮音性も手に入れた。

ただ・・・イヤーチップをコンプライに変えてもまだ高音、中音域のシャリつきが気になる。耳につくというか音が痩せてるというか・・・。しかし知らない間に耳が贅沢になったもんだ。

ところが、一週間も我慢して聞いていると、耳が慣れたのか、ドライバーが動くようになってきたのか、段々元気な音に。特に低音は、これほんとにイヤホンかな?と思うほど、ドゥンドゥンなる。イメージとしては、ウーファーを連れ回してる感じ(笑) この一気にくる低音はBAではなかなか再現しづらいのかもしれない。それに較べて、高音、中音は大分おとなしい感じだが、シャリつき、音が痩せた感じは徐々に取れてきたと思う。今まで、イヤホンのエージングとかは全く信じてなかったんだけど、ある程度電気通して、ユニットを稼働させないと本来の音が出てこない、というのは事実なのであろう、と思った。

そんなことで使い出して約2週間。その間、SE530も取り出してみて聴き比べもしてみたが、高音、中音はやはりSE530の方が綺麗だし音も出てる気がする。ただQE80で慣れた耳で聴くと、SE530の方は若干リバーブがかかっているような音がきらびやかに聞こえるセッティングがなされているのかな、と感じた。一方、QE80はひたすら忠実な音。飾りがなくあっさりしている。まだまだ鳴らし足りないので、もう少し音に厚みが出てくることを期待する。でもミドルクラスのイヤホンとしては現状でも普通に良い音を出してると思う。

一方の低音。先にもちらっと触れたがこれは凄い! SE530の低音に不満を抱いたことはないが、QE80の低音はイヤホンでこんな低音出せるんだ、と素直に驚いた。まあ低音が強調されてはいると思うが、ただ低い音が大きく出ているのではなく、例えば、バスドラ、ベース、EDMのキックの音が、ちゃんとしたスピーカーのセットで聞けばこんな音がするよな、というぐらい出ている。ちゃんと低音らしく振動している、と言えばいいのか・・・。SE530の低音はバランスが取れてるからあれはあれでいいのだが、QE80の低音は、それほど低音が重視されない曲ではそれなりに、しかしEDMとか聞くといきなり暴れだす(笑) この特性を良しとするかどうかは好みによるだろうだろうが、私は非常に気に入った。これまではモニターライクなフラットな音が自分の好み、と思い込んでいたが、この手の音も楽しいものだ。

更には、音場。正直SE530の時、音場なんて気にしたことはなかった。しかしQE80で聴くと、お、意外と遠くの方で鳴ってる音があるな、なんて気づくことがあった。これがオーディオの世界でいう「音場の広さ」というやつなのだろうか? SE530の時は全ての音が頭の中で鳴っているようにしか感じなかったけども、これは意外な発見だった。まあ、これも好みで音場が広ければいい、というものでもないんだけど。

そんな訳で長々と書いたけども、自分の耳にあったイヤーチップを見つければ、という条件が着くけども、QE-80は普通に買って良かったイヤホンだったと思っている。特にSE530を5万円以上出して買ったことを考えれば、その半額以下で、音の傾向は異なるけども、ほぼ同等のクオリティの製品を手に入れられたと本気で思っていて、このコストパフォマンスの良さがQE80の最大の魅力ではなかろうか。そんなに色々イヤホン試した訳じゃないから、あまり無責任なことは言えないが、5万円出して、必ずQE80以上の音が出るイヤホンが買えるという保証もないと思う。

ま、こと音楽のリスニングに関しては、好みがあるしイヤホンの使用環境も各自ばらばらだから、絶対にこれだ、なんてことはないんだけど、このイヤホンを買ってお金をドブに捨てた!と思う人はあまりいないんじゃないか、と思う。ま、買った結果気に入らなかったら、半額程度で買い取ってくれるお店もあるし(笑)

追伸:先日、SE530の後継であるSE535をお店で試聴したのだが、正直なんじゃこりゃ?と思った。まるでQE80を初めて聞いた時のような印象だった。それで確信した。こりゃ、自分にぴったり合うイヤーチップで聞いてみなくちゃ全く判断出来ないな、と。カナル型イヤホンは、イヤーチップで耳腔をぴったり埋め、さらにステム(最終的に音が出る場所)がまっすぐ鼓膜に向いていないと、イヤホンの半分の実力も出せない。それに十分にエージングさせないと音が出ない機種もある。と言うわけで、イヤホンの試聴って結構難しいんだよね。だもんで、高いものだから試聴も大事だが、価格ドットコムとかのレビューを参考にして買ってしまい、後から自分に合ったイヤーチップを探すというのもひとつの手かな、と思う次第・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。