2016年の日本シリーズ開幕。日本ハムは大谷がリーグ優勝の象徴的存在だったので、大谷で勝てるか、勝てないか、が、どうしても、今後の戦いに大きな影響を及ぼす。そんな訳でいきなり天王山と言っても差し支えない初戦だったが、結果は、大谷6回3失点で敗戦投手。まあ、普通に考えて広島有利の展開になった。
今日の大谷のピッチングを見ていたけど・・・まず全般的にスピードがなかった。もちろん抑えて投げてるんだろうけど、それでも普段の先発時よりも5〜10キロ、どの球種も遅い様子。まあ、慣れない小雨のマウンドがピッチングに影響したかも。考えてみれば、パリーグには屋外球場を本拠地とする球団はロッテと楽天しかない。今年の大谷は、その2チームのそれぞれの本拠地である千葉マリンとkoboスタで合計4試合投げていて、別に悪い成績ではなかったが、やはり屋外球場での投球の機会は少ない。また今日の大谷に関しては、スピードもそうだが、コントロールが悪かった。まるで阪神の藤浪のピッチングを見ているようだった。直球のスピードもある程度出てる、スライダーも切れてる、だけども手痛い一発を喰らう、という展開は、まさに今年の藤浪のピッチングそのもの。大谷の直球は特別スピンの効いた重い球というわけでもなさそうだから、直球のコントロールが悪いと肝心なところで一発を喰らう危険性が高まる。現に今日も大事なところで2本ホームランを打たれてしまった。さらなる心配事は、今日の投球数。113球投げて中4日という使い方はしてこないだろうから、そうなると次回の先発もマツダスタジアムとなる。特別打ち込まれた訳でもないが、手も足も出ないという印象を与えてないのは、マイナスポイントだろう。
一方、日本ハムの打線はまずまず機能していたと思う。1、2番は安定のしつこさだったし、7番のレアードにも早速ホームランが出た。ただ、中田と陽岱鋼がブレーキ。中田を4番から外すということはしないだろうから、中田がシリーズ通して沈黙しているようだったら、日本ハムに勝機はないかもしれない。ただ、3番の岡は良かった。大谷も2ベース含め2安打。仮に中田がブレーキになるとしても岡と大谷が打てれば、ある程度はカバー出来るかもしれない。もちろん中田が覚醒すれば、大谷以上にシリーズの流れを呼び込む存在になる。
さて広島。4番松山という采配が当たった。ちゃんと短期決戦用に切り替えて臨んできている証拠。ただ、言葉で説明するのが難しいが、広島の4番である新井は成績から言っても人柄から言っても、割と動かしやすい4番であるとは思う。一方で、日本ハムの場合、中田を4番から外すと彼のチームでの役割から言っても、むしろ動揺が広がるだけの様な感じがして、そういう面では広島の方が選手の好不調に併せて柔軟にオーダーが組めそうな感じがする。広島は打線も機能したし、さらには先発のジョンソン、中継ぎのジャクソン、抑えの中崎と全員戦力としての目処がついた点が大きい。短期決戦ではエースの好不調ももちろん影響は大きいが、それ以上に出場機会の多いセットアッパー、クローザーがちゃんと機能するかどうかの方が影響が大きいように思う。そういう意味でも、ジャクソン、中崎の力投は大きい。
さて今後の展望だが・・・いや、こればっかりは分からんよ(笑) ただマツダスタジアムで2試合して移動というのは、なにか勝負に影響しそうな気がする。仮に広島が連勝で北海道に乗り込んでも、劇的に有利という感じはしないかもしれない。後は、日本ハムの中田がどうか、まだ登板していない日本ハムのリリーフ陣の調子がどうか、というところだろうか。日本ハムのリリーフ陣に関しては、現状絶対的な抑えのエースがいる状態ではないので、勝っている展開でのリリーフの使い方も勝敗を左右する大きなファクターとなろう。
・・・なーんてな(笑) 全て素人の当て推量だが、こうしてない理屈を適当にこね回して色々想像するのもまた日本シリーズ観戦の楽しみ。しかし日本シリーズ終わると時期にメジャーリーグも終わって、本当に野球ロスに襲われるんだよなぁ。あれ、結構つらいんだよね。