東芝の減損。去年末の時点では1000億と言ってたのに、今では知らない間に7000億とか・・・。東芝の下記のIRを受けてのこの騒動だが、会計上の「のれん」の意味が分からないと理解出来ない問題なので、よく分からない、という人は、東芝のIRへのリンクの前に、「のれん」を解説してくれている下記リンク先を一読頂きたい。
東芝の財務報告でお騒がせの「のれん」とは? – 器用貧乏は赤魔道士になれ
CB&I の米国子会社買収に伴うのれん及び損失計上の可能性について
日本国内の粉飾決済、そして海外では買収した子会社ウエスチングハウス社の収益悪化に伴う、のれんの減損を適切に行わなかったというダブルパンチで、東芝の信用は大幅に揺らいだ・・・にも関わらず、アメリカでの原子力関連事業のテコ入れをすべく、安く買った会社が思わぬ負債を抱えており、のれんへの計上額がうなぎ登り中。ただ、粉飾決済したばっかりなので、今回は正直に報告し、出来ればのれん全額を減損扱いにします。というのが、実際のところだろうか。(私の解釈が正しければ。)
ネットで見たが、東芝の工場の社員は昼休みは電気を消す、など、涙ぐましい努力で、1円2円を節約する努力をする一方、無能な経営陣達が数千億円単位の損害を出す・・・ダーティーハリーじゃなくても、思わず「泣けるぜ」と言いたいところ。
これではまるで、奥さんが生活費を節約すべく1円でも安い野菜や肉を買う一方で、旦那は株に手を出し、何十万単位の損を出すようなもの・・・って、あれ?どっかで聞いた様な話(笑)
しかし、組織の下部はきちんと役割を果たしているのに、上層部が腐っているってのは、第二次大戦以降の我が国の伝統のようになってるな。