デミオXD(クリーンディーゼル) 試乗記

久々にレンタカー。今回はマツダのデミオXDを借りた。借りた理由はクリーンディーゼル車に乗ったことがなかったから。私のディーゼル車のイメージは20年ぐらい前で止まっていて、それは、低速で粘ってエンストしづらいが、エンジン音がガラガラとうるさい、振動もそれなりにあって、排ガスも汚いというもの。果たして最新のクリーンディーゼル車はそういった私の先入観を払拭してくれるのか、そうでもないのか・・・

果たして今時のディーゼルエンジン車とは・・・
乗り出した最初の感想。それは普通。FMラジオを聞きながら走っていたのだが、エンジンルームからの振動はなく、音もうるさくない。乗り味もガソリン車と同様である。うーん、これは凄いことなのかそうでもないのか・・・ただ、アクセル開度を3分の1以上にするといきなりエンジンのキャラクターが変わる。スポーツハッチの様に鋭い加速を見せる。それでも、タコメーターを見ると、3000回転も行ってない。そもそもレッドゾーンは5000回転なので、とにかくトルクで走らせる。加速時に若干「ドロドロ」といったディーゼル特有の湿った音がするが別に不快な音ではない。なるほどこれが今時のディーゼルか。

少しだけ気になったのは、アクセルを静かに開けた時とかなり踏み込んだ時の変化がありすぎるのではないか?ということ。アクセルを少し踏んでも思った通り加速せず、それではとアクセルをガバッと開けたら今度は加速が付きすぎるということがしばしばあった。このあたりがもう少しスムーズであったなら、と思ったが、逆に言えば不満点はそれぐらい。必要な時にきっちり加速し、しかも全体的に低回転で抑えられているので必要以上にうるさくない。非常にいいエンジンだと思った。

で、このディーゼルエンジンだが燃費もいい。高速で約リッター23キロ、一般道で18キロぐらいだった。これで軽油の値段も安い訳だからエコだよねぇ。もっともガソリン車と販売価格が30万円ぐらい違うので、購入費、維持費のトータルコストがガソリン車を上回るとは思わないが・・・

ディーゼルエンジン以外の感想。
ディーゼルエンジン以外の感想も書いておく。ボディの剛性は高くインテリアも質感が高いが、このあたりは日産のノートの試乗などで、最近のコンパクトカーはこれぐらいが当たり前と思っているので、さして驚きはなかった。(それでも満足感は高いけど) ちょっと意外だったのが、足回り。かなり硬い。私はフニャフニャした足回りは嫌いなので、決して悪くはないのだが、小さな地面の凹凸はことごとく拾う。ドライバー目線では、地面からのフィードバックが得られて安心して乗れるのだが、ファミリカーとしてはやはりちょっと硬いかな?と思った。そうは言っても船みたいに変なタイミングで揺れるサスペンションはみんな嫌いだろうから、凄い問題とも思わない。まあ今時の車はどれもシャシー剛性が高く、サスペンションが多少硬くてもシャシーがガタガタ音を立てるようなこともないので、これがひとつの答えというかトレンドなのかもしれない。

ボディサイズは実際に見てみると思ったより小さくはない。だけれども、後部座席とラゲッジスペースはそんなに広くない。どっちかと言えば、デザインを優先させた感じがある。日常使う上で後部座席、ラゲッジスペースの広さが重要という人はよくチェックしておいたほうがいいかもしれない。

まとめ
いいクルマだよねぇ。現行モデルから、前モデルのいかにもベーシックモデルです、といった風情のプレーンさから少しだけ脱却し、エクステリアも少し肉感的になった気がする。ハンドリングも素直でいいし、スポーツ走行もある程度可能だし、取り回しもいい。後は値段だわね・・・ガソリン車と10万円差だったらみんなこっち(クリーンディーゼル)買うんだろうけど。デミオのディーゼルは1.5Lだが、アクセラの2.2Lとかどんな乗り味かな、と上位モデルも気になってしまう。

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