巷で話題沸騰(?)の「ファモーソ」。ご存知・・・かどうかは知らないが、たけしが編集長、所ジョージが副編集長の全編フィクションの実に下らない雑誌である。
この雑誌の発売のきっかけを知ったのは、僕の場合、電車の中吊りであった。「ビートたけしバイク事故 当時の現場写真!?」。また古い話だなぁ、どこの雑誌だろう? 「アフリカ大統領にゾマホン就任!?」。はぁ? ・・・よくよく見てみるとたけしと所がふざけて作った雑誌の様であった。なるほどね、と思った日の夜、自宅へ帰るバスがすんでのところで行ってしまい、仕方なくコンビニによるとそこには、その「ファモーソ」が。思わず手に取ってみたが、あまりに下らない。買おうか買うまいか、ちょっと悩んだが、その日は結局買わずに帰った。
ところが、翌日彼女の家に遊びに行ったら、なんと机の上に「ファモーソ」が!(笑) これ、どうしたの?と聞くと、朝、小倉さんが「とくダネ」の中で絶賛していたから、思わず買ったとのこと。・・・僕の彼女はそこまでお笑い好きだったろうか? 恐らく、僕から悪い影響を受けているに違いない。
さて、なんども、下らない、と書いてしまったが、これは最大限の褒め言葉。写真と記事はもちろん、中の広告も全部ウソ。雑誌の世界のことはあまり良く知らないが、広告が少ない雑誌って、ページ数の割に本の値段が凄く高かったりする。しかし、この雑誌は600円。激安というか、格安というか・・・とにかく手抜きなく作られているから素晴らしい。僕が一番笑ってしまうというか、クスクス笑いをしてしまうのが、たけしの写真。最近のたけしはすっかりおじいちゃん顔でねぇ。そのおじいちゃん顔のたけしが、昔視聴率が全く取れなかったたけしのコント番組と同じ様なことを相変わらずやっているのが、可笑しい。
僕はあんまりにこの雑誌を気に入ったので、この記事の最初のリンク先のページにもあるが、29800円とちょっと高いけど、幻の暴走族「生殺し」のコスチュームに包まれたたけしと所のフィギュアを買おう、と思ったら、なんともう既に売り切れ・・・とほほ。あれ、絶対あったら面白いし、カッコイイよ。もっと早く買う決断をしていたらなぁ。
ともあれ、人気があるのかネットの書店では軒並み売り切れ。ヤフオクを覗いてみると定価を超える値段で取引されていた。そんな訳でこれは最寄りの書店で買うのも難しいかも、と思いつつ、会社の昼休み、赤坂のとある本屋で、ファモーソありますか。と聞いたところ、店員さんに、こちらです。と平積みコーナーに案内され、そこには少なくとも、20冊以上はあるであろう「ファモーソ」が。かなりの肩透かしであったが、まあ無事手に入って良かった。それにしても赤坂のサラリーマンはみんな真面目で、こういうものには見向きもしないのかねぇ。
さて、こうなると第二弾を期待してしまうが、きっとこの創刊号より面白くなることはないんだろうなぁ。