小説の存在意義を村上春樹の言葉に学ぶ。

なんちゅうか、人生の様々な局面に対応する専門書というかハウツー本とでも言うか、とにかくそんなものがたくさんある中で、とりわけ小説を読む意味って一体何? という疑問は常に心に引っかかっていた。で、それに対する答えを村上春樹氏が過去のインタビューでいとも簡単にズバリと言い当ててた。

「僕が今、一番恐ろしいと思うのは特定の主義主張による『精神的な囲い込み』のようなものです。多くの人は枠組みが必要で、それがなくなってしまうと耐えられない。オウム真理教は極端な例だけど、いろんな檻(おり)というか囲い込みがあって、そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる」

「物語というのは、そういう『精神的な囲い込み』に対抗するものでなくてはいけない。目に見えることじゃないから難しいけど、いい物語は人の心を深く広くする。深く広い心というのは狭いところには入りたがらないものなんです」

深く広い心というのは狭いところには入りたがらない・・・キザって言えばキザだけど、全くもってその通りだと思う。せせこましいルールでがんじがらめになっているとき、身動きがとれなくなっているとき、もちろんハウツー本も効果はあるだろうが、良い小説を読めば、より応用が利く形で、心の自由を得ることが出来る。そういう効果が本当にあるなぁ。そして物語は新しい時代の人間が新しい言葉で紡ぎ続けるのであろう。うん、それはとても良いことだ。

2 thoughts on “小説の存在意義を村上春樹の言葉に学ぶ。

  1. どもー、まいど! きんです。
    言えてるよね。ノウハウ本ばっかり読んでると頭でっかちで
    テクニックに走りがちになる。そういう人いっぱい見てきたし。
    でもノウハウ本書いてる人自身はすごい人間性豊かで
    幅が広かったりするから面白い^^
    人生において一見意味のないことほど大切なものはないなって思う。

  2. どうもどうも、きんさん。
    こうしてブログとは言え、駄文を連ねていると本を書く、という行為が、どれだけ自分の中に貯金がないと出来ないか、ということを身にしみて感じます。ただどう表現すればいいのか・・・結局のところ物事に順序はあっても近道はない、とでもいいますか。
    来年は中学以来の書き初めで、「地道」と記し、壁にでも貼っておこうか、と考えております(笑)

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