K-7を買って2ヶ月半。

まあズバッと書こう。メカはいい。とっても。だが、出てくる絵はイマイチ気に入らない。これは他人のK-7で撮った写真を見てもそう思う。ノイズも多い。ノイズが多いのは、まだ我慢出来るのだが、暗部が意外と写ってない。これが困る。例えば、コントラストの高い深夜の場面、イルミネーションとその周辺とかだと、暗部が全然写っていない。前のK100D Superなら暗部を持ち上げれば、もっと情報があったのに、と思って、試しに過去にK100D Superで撮った夜景のデータを見てみると、シャッタースピードがかなり遅い。それに比べると、K-7は明るい部分の白飛びに気を使ってか、シャッタースピードが速め。これでは、暗部のデータは残らないよなぁ。まあこの辺りはひとつ学習した、ということで、次回から夜景を写すときは、AvモードではなくTvモードで、なるべくスローシャッターで暗部データを拾う様に撮影すればよいのだけれど。

話が前後するが、ノイズはやっぱり多いなぁ。改めてK100D Superがノイズレスだったことを痛感。まあ撮像素子のサイズが同じで、かたやK100D Superは600万画素、かたやK-7は1460万画素。1画素辺りの面積が単純に考えても倍違うからね。いくら技術が進歩したとはいえ、1460万画素というのは、まだ無理があるように思う。

そして、一番重要なのが、出てくる絵。な〜んか色乗りがイマイチ。またビタッとピントがあって驚くような写真もそんなにない。これはおそらくCMOSのせいだと思う。私はフィルムでも撮るから、逆にCCDが出す、ツルンとした質感のコッテリ色乗りのしたデジタルっぽい写真が好きだった。また写真によっては驚くほど、クリアだった。・・・この辺を言葉で言い表すのは難しいけど、自分で撮っておきながら、その画質に驚く様な時が結構あった。CMOS搭載のK-7ではそういった驚きは残念ながら今のところ、ない。

一方、ボディは文句なし。マグネシウム合金のたわみのないどっしりとした安定感。ピントのつかみやすいプリズムファインダー。そして、ライバル機よりも一回りも二回りも小さいボディサイズ。相変わらず、古いレンズとの相性もよく、あまりお金を掛けずに古いレンズで色々試せる。

ペンタックスが絵作りに失敗してる、とは一概に言えない。フィルムライクと称される画質は好きな人には好きなのであろう。ただ、私はフィルムも撮るから、デジタルはいっそデジタルらしくあってほしいと思う。

私がK-7以降のカメラに望む事。画質の改善! デジタル機器らしく、印画紙映えするものではなく、素直にモニター映えする画質のものが欲しい。ま、具体的に言えば、CMOSの吟味かな。本当のことを言えば、CCDに戻して欲しい、と思う。動画機能も、マイクロフォーサーズ勢はもちろん、キヤノン、ニコンにも追いつくことはないだろう。そしたら、また削ってもいいような気がするけどね。CCD搭載で超画質番長的な機種が出て来たら、もう喜んで買うけども。

K-7はミドルクラスの中では、値段、機能、ボディサイズとどれもとても良い。特にK20Dまでの大型していくボディに対して、ペンタックスの中からこういった大型化はペンタックスらしくないだろう、という声が出て来て、こういったボディサイズは小さいながらも機能的に一切の妥協のないモノが出来上がったことに関しては、ただ素晴らしいというしかない。

それだけに後は画質。私は、K100D Superの前はコンデジを使っていたのだが、もうK100D Superが繰り出す素晴らしい画質の写真に、何度頭をガツンとやられる思いをしたことか。これは時間が経って、デジタル一眼の画質に慣れた頃にも定期的にあった。ところがK-7では残念ながら、その「ガツン」をまだ経験してない。正直にいうと、私みたいなヘボカメラマンだと、平凡な写真しか撮れないので、たまに驚くべき画質で持って、自分のやる気に燃料投下して欲しいんだよね。

K-7、決して駄目なカメラではありませぬ。ただそれだけに・・・という部分も正直ある。だからペンタックスには次に期待!

K-7を買って2ヶ月半。」への2件のフィードバック

  1. ボディよりも画像のほうが改善余地あり。僕も似たような感想です。ブログのほうでは「画質も巣晴らしい」と書きましたが、「ただし」書きが多い「素晴らしい」というのが正直なところです。CMOSがすべての原因かと僕も一時は思っていましたが、最近そうでもないよ?な気もしてきました。K-mの時はあまりしていなかった、PCでのRAW現像を少しずつするようになってきたのがきっかけです。

    あと、K-7はレンズとの組み合わせになんかバラつきがある気が少しします。もちろんレンズの性能もありますが、なんというか、レンズを選ぶボディじゃないかと。どうでしょうか?

    今でもフィルで撮っているから、逆にデジタルはデジタルっぽい絵がほしい、というのは、「なるほど、そういう考えもあるのか」と思いました。フィルムで撮っている人ほどデジタルもフィルムっぽい絵がほしいもの、だと僕はてっきりそう思っていたので 🙂

  2. Toruさん、コメントありがとうございます。
    いつもブログとお写真拝見しております。私も外国人モデルの撮影がしてみたい!(笑)

    画質については、納得出来る描写の時とそうでない時とのばらつきがあると思います。ただこう書いてもあまり説得力がないので、折りを見て具体例を示そうかと思っています。

    レンズに関しては・・・そうですね、正直相性については特に何も感じないのですが、何となく単焦点レンズのアドバンテージがなくなった、という気がします。前のカメラ(K100D Super)では単焦点レンズと安価ズームレンズの描写力の差は明らかだったのですが、K-7では単焦点レンズならではの明瞭さが少し影を潜めた感じでしょうか。

    欲しい絵というのは本当に人それぞれですから、私がよっぽど変わっているのかもしれませんが、K100D Superで撮っている時はデジタルならではの良さってあるなぁ、とずっと思っていました。それにデジタルでフィルムぽっさを完全に再現されちゃうとフィルムで撮る楽しみがなくなっちゃいますからね(笑)

    これに懲りずにまた覗いてやってください。では 🙂

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です