取材、取材、取材。

編集・ライター養成講座もまだ半分ぐらい講義が残ってるはずだが、なんだか気分的には早くも佳境を迎えている。というのも、恐らく課題としては一番労力を必要とするであろう、対面の人物取材を必須条件とする「地域ルポ」と「卒業制作」の課題の作成が、今、丁度重なっているからだ。

私は、昨日は卒業制作に関する取材。そして今日は地域ルポに関する取材に行ってきた。まあ、取材ってのは楽じゃないねぇ、精神的に。

昨日はとあるジャーナリストの自宅兼オフィスにお邪魔してきた。

この方は・・・別に名前出してもいいんだよね、私が取材させてもらったのは、佐々木俊尚さんというITジャーナリスト。IT分野の情報を日々追っている人なら多分ほとんど知っている人だと思う。もちろん、知らない人もきっといると思うが、こういうポッドキャストもあるので興味のある方はご一聴を。

第120回『佐々木俊尚のラジカントロプス2.0』【ネット版】公開!: ラジカントロプス2.0 | AM1422kHz ラジオ日本

マスコミには一切迎合しない方で、故にテレビ出演は滅多にない。もう取材はしてきたんだけど、我ながらどうしてこういった厳しい、プロフェッショナルな人を人生で最初のインタビュー相手に選んでしまったんだろう、と軽く後悔。・・・後悔って言い方はちょっと佐々木氏に失礼だな。ただ単純にこちらが至らなかっただけなのだから。

とにかく、洞察力、頭の回転の速さ、経験、どれを取っても佐々木氏の方が私より何十倍も上、それなのに私の拙い質問には全て真剣に理路整然と手短に答えられ、次の質問を待っている。つまり、私が取材してメモを取りながら、百戦錬磨の佐々木氏相手に話をリードしていかなければならなかった訳。正直、キツかったなぁ。詰めの甘い質問には容赦なく「その質問は漠然としすぎてるなぁ。」と言われ、更に頭が真っ白に(笑)

・・・そして、今、1時間のインタビューのテープお越し中。アガりまくって、ろれつすら回っていない私と冷静な佐々木氏のやり取りに嫌な汗を書きながら、作業している。それにしてもテープ起こしって、時間がかかるなぁ。今ちょうど30分のところまで来たけど、多分3、4時間ぐらいはやってる。佐々木氏が取材でインタビューをする時は、通常は録音はせず、ノートパソコンで、その場でもれなくタイプするそうである。なんでも人が普通に話すスピードぐらいであれば、相づちを打ちながら、さながら自動書記の様にタイプが出来るんだとか。実は、私もそのスタイルをまねようと思って、ICレコーダーで録音と同時にポメラで一生懸命入力を試してみたのだが、途中で追いつかなくなり、完全にやめてしまった(笑) でも、テープ起こしはえらい大変だから、せめて話しの半分でもタイプすることが出来れば、テープ起こしの労力もかなり減ると思う。

話しが逸れた。取材では、佐々木氏が新聞社に入ったきっかけから現在に至るまで。現在の取材の方法や、例えばGoogleBuzzなどの最新のサービスに対しての意見など、とても参考になる意見を頂けたのだが、正直時計など全くみる余裕がなかったので、最も聞きたかった電子書籍関連の話しに入る前に、約束の1時間が経ってしまった(-.-;)

「また3月中にお会いいただけますか?」と訪ねたところ、「いいですよ。またメール下さい。」とのご返事。あー良かった。最後に思いきって「私のインタビューアーぶりはどうでしたか?」と聞いたら、「いや、悪くはないですよ。マスコミでももっとヒドイのはいっぱいいますから。」とのこと。多分気を使っておっしゃってくださったのだろうが、それでも、ひっかかかるのが『もっとヒドイ』というフレーズ。ということは私のインタビューは『ヒドイ』レベルであったということか。まあそれはそうだろうが、ここは前向きに捉えよう。

さて、実際に佐々木氏にお会いして、更に腰が引け気味な私がいることは否めないが、大体ではあるが佐々木氏の人となりが分かった。最初は、ご機嫌をうかがうのに、世間話も必要だろうと思って、「これまでお仕事だったんですよね。お疲れですよね。」などと話しを振ってみたのだが、「いや、大丈夫です。」とのご返事。そこからは、こうして時間を取ってるのが、ちゃんと話しをするという証左なのだから、そんなことは気にせず、核心から聞いて欲しい、という佐々木氏の意思を感じた。

なので、次回は回りくどい挨拶は抜きに、また抽象的で何を聞こうとしているのは分かりづらい質問は避け、具体的かつ核心をつくような質問を携えて、臨みたい。気は相変わらず重いけど(笑) でも、まあ、これは自分でも絶対経験しておくべきことだと思うんだよね。

さて、今日の地域ルポの話なのだが、取材先は謎の宗教団体で、連絡先、電話番号等が一切分からないので、毎月第二、第四日曜日にとある場所で行事を行っている、と聞き、そこに突撃で行ってきた、という、そこそこ無茶な話しなのだが、大分書いたし、夜も更けてきたので、このへんにしとこう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です