フツーの人達の為の、次世代の情報整理術。

最近、IT・・・というか、ネット関連の取材をしてて感じたこと。

ネットには”集合知”というものがあって、例えばウィキペディアが良い例だが、下手な専門家に聞くよりも、ウィキペディアを見たりした方が、より深く正確な情報が引き出せたりする。それは個人のブログのエントリーでも同じで、あまりにつまらない記事だったら、そもそもコメントがついてないことで、そのブログがどれぐらい支持されているのかが想像がつく。人気だが、明らかな間違いが含まれていたり、内容が偏っていたりすると、それが例えエライ学者先生のブログだろうが、コメント欄に容赦のない批判が掲載される。(ブログ所有者が許可すれば、だけど)

そんな訳で、ネットでの情報収集というのは、ちゃんと周辺も見ていけば、実際に取材するのと同等かそれ以上の確かな情報が得られる。だからネットで情報を得るというのは、楽だけど、信頼性が無い、とかそういう評価はもう当てはまらないと思う。

しかし、如何せんネットには情報があふれ過ぎている。そんな訳で、これからはいかに情報の取捨選択をスマートにやっていけるか、というのが、恐らく多くの現代人の課題になってくると思う。

さて、今日書くのは、でも具体的にどう情報収集しようか、という話。

まずは、自分の参考になるサイトは、がっつんがっつん、「Google Reader」に登録する。GoogleReader(以下GR)というのは、ブログ等が更新された時に発せられるRSSを感知して、サイトの更新があったかどうかを、1ヶ所で纏めて見られるツール。これがあると、わざわざ更新されたかどうかを該当サイトに見に行かずともGRを見れば一目瞭然。

まあ、これぐらいはみんなやってるんじゃないか、と思ったけど一応解説してみた。ただ、GRで意外と活用されてないと思う機能が「トレンド」という機能。GRの左上ぐらいに携帯アンテナの様なアイコンのボタンがある。そこを見ると、登録したフィード(サイト)の更新頻度などが分かる。ここを見て、1年以上更新されてない、とか、頻度が少ないとかいうのをチェックして、登録が増え過ぎたと思ったら、適時、GRからトレンド等を参考に登録したフィードを解除すれば良い。

この様にして全ての情報源を一旦GRに集約させる。

それでも、登録フィードが増えると、日々未読のフィードが1000も2000もある、ということになる。ここからは、そこからどうやって必要な情報を選び出すか、という話。

まずは、未読フィードの見出しを見て、特に興味のありそうなフィードは時間があれば読んでもいいし、時間がなければスターだけつけて、とりえず次に移っても良い。そして集めたスターの付いた記事を開いて流し読み。ここまでやって、特にこれはじっくり読みたい。記録として残しておきたい、というフィードを見つけた場合・・・。

ここで、まずやっておきたいのは、ブラウザの「Firefox」に「tombloo」というアドオンを入れること。

上記tomblooのサイトにもある通り、tomblooを使うと今見てるページを一発で「Tumblr」やら「Delicious」に登録することが出来る。今こんなページ見てます、ということでツイッターに投げることも出来る。

Tumblrというのは、Reblogなる他サイトからの記事の引用が簡単な、ブログサービス。上記のTomblooを使って、どんどん他人の書いた優秀な記事を自分のTumblrに引用して、外部にも見える情報サイトにしてしまうことが出来る。

ちなみに私のTumblrは今、こんな感じ。

:bono_tumblr/

今、丁度電子書籍について調査しているので、その関連の記事ばっかり。

一方、Deliciousというのはソーシャルブックマーク。ソーシャルブックマークというのは、IDとパスワードがあれば、自分のパソコンでなくても、すぐ自分の構築したブックマークにアクセス出来るというもの。tomblooで、タグをつけて、Deliciousに登録しておけば、ここにブックマークがいっぱい溜まる。個人的には通常のブックマークはインポートせず、(あるいは他のソーシャルブックマーク)を使用し、Deliciousには自分が関心のある新しいフィードをどんどん登録していくのが良いと思う。

で、後で、タグの付いたDeliciousのブックマークを眺めれば、ひとつの興味ある事象について、様々な角度から検証された色々な記事が集まる。と言う訳だ。

まあ、今の僕の場合だと、今通っている「編集・ライター養成講座」の卒業制作に活かすって感じかなぁ。TumblrにもDeliciousと同じ内容を投げてるので、今日、私のTumblrアドレスを晒してしまったことで、ネタ元がばれてしまっている訳だが、別に問題はあるまい。それと、これらの記事をどう捉えて、以下に自分なりの意見を導き出すか、というのは、また別の話だから。

そんな訳で、上記のやり方が全てではないが、上記の方法で情報を絞り込むと、かなり有益な情報だけが集まる。これぞ自分だけの宝の情報。これを情報源にして生活に活かすも良し、色々考察するも良し、ブログの記事のネタ元にするもよし・・・。

これをすると何が良いって、鮮度の高い、しかも鋭い指摘、含蓄のある情報が集まる、ということ。もちろん本を読むことは凄く大切。なんだけど、本に書いてある情報ってのは、著者が脱稿して、かなり急いで出版しても2〜3ヶ月かかる。で、その著者は執筆に6ヶ月を費やしていれば、著者が得た情報の大半は少なくとも半年以上前の情報、ということになる。つまり、本の情報は最新の情報ではない、ってこと。ITなど常に動いている分野の情報だと、その間に劇的な状況の変化などがあるとかなり致命的である。

そんな訳で、本当に現在起こっていることをきちんと知りたいと思ったら、自ら最新の情報を仕入れるしかない訳だが、新しい情報が集まったはいいけど、それに一体どういった意味があるのか? 正しいのか、間違ってるか、流行るのか、流行らないのか、どこが優れていて、どこが良くないのか、それを瞬時に判断することは難しい。だからこそ、ちょっと多めに情報を仕入れて、そこから情報を効率的に取捨選択していく訳だ。

話は戻るが、すでに情報はあふれ返っている。ノイズも多い。そんな中で、自分にとって価値のある質の高い情報だけを集める、というのはかなり難しい。しかしながら、上記の方法を取れば、誰でも比較的簡単に質の高い情報が得られる。面倒に感じるかもしれないが、そこだけはちょっと頑張ろう。凡人が他人に少しでも差を付けようと思ったら、より質の高い情報をいち早く手に入れて、素早く行動していくしかない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です