ミニシアター活性化試案。

全国でミニシアターの閉館が相次いでいるようである。最初に断っておくが、私は映画大好き人間でもないし、ミニシアターに足を運んだのも数回程度だ。足を運んでない私が言っても説得力が欠けるかもしれないが、それでも、何か勿体ない気がする。

なぜミニシアターの閉館が相次ぐのか。ミニシアターで上映される映画がつまらないからだろうか? 答えはおそらく否だろう。しかしながら、映画通の人間は慎み深い人間が多いのか、少なくとも一般的な映画ファンには、なかなかミニシアターの情報は伝わってこない。また、マニアックで近所のレンタルショップには到底置いていないであろう作品が、最近ではネットレンタルによって借りられる様になったのも、ミニシアター離れの原因のひとつとしてあるかもしれない。

しかし、それで終わっていいのか? ミニシアター。そこで、経営のノウハウもビジネスのノウハウも全く知らない私ではあるが、ソーシャルグラフを元にしたミニシアター活性化試案を勝手に考えてみたいと思う。


試しに「ミニシアター」で検索したところ、下記のサイトが検索トップであった。

ミニシアター劇場 全国版

一生懸命運営してらっしゃるのだろうから、あまり文句は言いたくないが、全国のミニシアターが一丸となって盛り上がる上でのポータルサイトとして考えるならば、これはガラッと変えなければならない。

そんな訳で思いついたことをザッと羅列してみる。

・検索機能の強化
まずどこで何が上映されているか、すぐに分からなければならない。出来れば、上映中、上映予定の映画だけではなく、過去にどの様な映画を上映したか、も検索出来た方が良い。場所は一般的な方法で良いとして、映画の探し方であるが、TSUTAYAの棚の様なジャンル分けも必要だが、年代別、国別、監督別、俳優別の様な、ざっくりとした検索も必要であろう。

・ユーザー参加型サイトにする
ユーザーに盛り上げてもらうのが一番手っ取り早い。具体的には、「食べログ」などの様に、上映予定、上映中の映画紹介のすぐ下に、ユーザーの評価を表示させる。mixi的に「イイネ!」ボタンでも良いし、5段階評価、コメントと、手軽さに応じて色々な評価手段がある方がよいであろう。更にまた書き込もうと思わせるユーザーへのインセンティブも必要だ。具体的には、コメントに対する評価を与える。アマゾンでよく「ベスト500レビュアー」とか出るが、ああいった感じ。もっと言えば、評価が多いほど、アバターに特別な服を着せられる、などコレクション性の高いものが良い。

・ソーシャルグラフ化する
ユーザーに会員になってもらい、どの映画をどの映画館で何時に見た、という情報を提供してもらう。ある程度情報が集まれば、ユーザーの個人情報(年齢、住所、性別など)を加味して、次に観ることをオススメする映画、ならびに近隣の映画館をレコメンドする。ログインした時に次にオススメの映画の宣伝がトップにどどーんと表示されるぐらいのほうが、よりインパクトがあると思う。

・足を運ばせる
なんだかんだ行っても、サイトで遊んでもらうのが目的ではなく、まず映画館のある現地に行ってもらわなくては意味が無い。そこでわざわざ現地に行ってもらうインセンティブが必要になる訳だが、例えば・・・アバターを例に出せば、ここの映画館に行かないともらえない帽子であったり、靴であったり、と地域限定アイテムで吊る。自分のサイト上で映画館巡りのスタンプラリーが出来る。現地に行かないと書き込めない掲示板を作る(読むのはどこでも読める)、などなど・・・。

・キュレーターの配置
マイナーな映画は何を観ていいか分からない、という人のために、美術館の学芸員よろしく、キュレーターを置く。キュレーター達には、上映中、上映予定の映画、あるいは映画館について、ブログ記事を書いてもらう。ユーザーにこのキュレーターの勧める映画なら、と信頼してもらえれば、機械的なレコメンドよりも有益な情報源になるだろう。

・イベント
例えば、東京から無理矢理地方のミニシアターに足を運ばせるにはどうしたら良いか? ずばりツアーである。尾道にミニシアターがあると仮定して、東京から尾道まで移動して、尾道で撮影された映画を観る、その後、ロケ地を巡る、など、全国を巻き込んだイベントを定期的にやれば、マスコミの注目も集まるのではなかろうか。

まだまだ案はあると思うが、王道的なものではこんな感じだろうか。とにかく一にも二にもミニシアター同士の横の繋がりが大事である。小さいパイで客を奪い合うのではなく(多分そんな状況にもなっていないと思うが)、みんなで力を合わせてパイを広げる方向で。映画というコンテンツ自体は豊富に揃っている。なので、一度コンテンツの良さを知ってもらえれば、後はいかに習慣化させるかだ。手段はクーポンでもなんでもよいのだが、ウェブの自分のサイトで遊んでもらうのが、手っ取り早く、また最新の情報をみんなで共有しあえるので良いと思う。

夢物語の様に聞こえるかもしれないが、地域産業がウェブの力を借りて再生する、というのは十分に可能な話だと思う。しかし成功させるには、ユーザーにもプレイヤーのひとりとして参加してもらう必要がある。それにはユーザーが顧客であるにも関わらず、積極的に宣伝もしてくれる、という一連の流れをソーシャルメディア上でうまく展開させなければならない。簡単なことではないが、もしこの手法でミニシアターが再生出来れば、ウェブを通して、埋もれていた本当に価値のあるものが次々と再発見されていく、とう可能性も十分あると思う。

ミニシアター活性化試案。」への4件のフィードバック

  1. 人気が出たら、ミニシアターじゃなくなるんじゃない?

    この問題は、映画の配給会社や製作会社に関連した映画館経営の問題が大きいのではないかな?まあ、詳しくは、オイラの卒業製作に書いてあるけどね。

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