『Tumblr』(タンブラー)で、「人間の体は最低1日5キロは草むらを歩き、そして十分な睡眠を必要とする様に作られている」、という文章を読んだ。そこへ行くと「徹夜を繰り返す漫画家などは、そういった人間の自然の姿から最もかけ離れた生活をしており、故に長生きする人が少ない」と。それを読んでなるほど、と思ったが、少し考えて、じゃあ、水木しげるや、やなせたかしはどうなんだ、とか思ったり(笑) それはともかく、その意見には大いに賛成するところで、例えば、私の今の仕事はデスクワークが主なのだが、いくら仕事で疲れていても、そこを押して帰りに長めに歩いたりするとまだ翌日調子がいい。疲れたー、と言って、仕事が終わると同時に一直線に家に帰り、ひたすら休憩してても、翌日疲れが取れていることは意外と少ない。
で、私は非常に疲れやすい体質ではあるが、運動をしている。今は水泳とバッティングセンター通い。水泳はこちらは去年の6月ぐらいから始めて、冬の間お休みしてたものの、また5月ぐらいから週一回のペースで行っている。ずっと週末に行っていたのだが、本格的な夏の到来とともに、プールが芋洗い状態になって来たので、平日の夜に行くことにした。その代わり、週末はバッティングセンターに行っている。もっともバッティングセンターは始めたばかりで面白くって、平日の夜も何回か行くのだが。
ところが。水泳もバッティングも全然伸びない。うまくならない。運動神経がないからだ、といえばそれまでの話なのだが、水泳は書籍も買って、NHKの水泳の番組も見て、理論的なことは頭に入っている。また、水泳の得意な彼女にフォームをチェックしてもらい、別にそんなにフォームは悪くない、と言ってもらったのだが、実際に泳ぐと遅くて疲れる。バッティングは別に本も何も読んでないが、どうにもこうにもきちんとバットに当たる確率が低い。
体自体は実は少しずつ鍛えられつつある。前は平泳ぎをしたときに、股関節をいつも痛めていたが、そういうこともなくなった。バッティングもボールをきちんと打ち返そうとすると、全身の筋肉が必要で、最初は腕の筋肉が非常に痛くなったが、このところがその痛みの度合いも少なくなり、打球に負けないスイングを出来るようになった。
それにも関わらず、プールで泳いでる人やバッティングセンターの周りの人と比べると私は大体、中の下レベルなのだ。正直悔しい。ただ、上達しないからこそ楽しい、という部分がある。毎回、ああ悔しい、もっとうまくなりたい、という気持ちで帰路につく。ただそこに密かな満足感がある。だから、あまり飽きることがない。
私の様に出来ないことを喜びと感じられる人間は伸びる人間だ、と参考書のコーヒーブレイク的なエッセイにはよく書かれているが、私の水泳とバッティングがそれに当たるかははなはだ怪しい(笑) ただ、日頃運動不足を感じてる人は本当に体を動かすことをお勧めする。まず自分の筋力の衰えに驚愕し、少しは筋肉つけなくちゃ、という危機感を感じる。筋肉むきむきになるのではなく、体幹の、生活する上で最低限本来必要な筋力を補うのだ。そして、運動になれてくると、運動をせずに手と目と頭ばっかり働かせている日がどれだけ不自然な疲れを残すかが、段々分かってくる。だから、本当に好きなスポーツでいいので、体動かす習慣のない人もなんかやった方がいいですよ。文系を自認する人は特にね。