昔、編集ライター講座っていうの行ってて。僕は別に編集になりたい、とか、ライターになりたいとかそういうの一切なくて、正直にいうと、今の奥さんに、僕には文才があるから、そういうのを勉強してみたら?とか、そんな風にそそのかされて行った訳。(注:「今の奥さん」というのは別に昔、別の奥さんがいた訳ではなく、当時はまだ結婚前だった、ということ) しかし・・・講座には編集者、ライターになりたい!と強く願う20歳代の子達がいて、その子達は、紆余曲折ありつつもちゃんと編集者やライターになってる。本当に凄いと思うし、その一方で、大した理由もなく受講してた自分を恥じるというか(笑)
才能の形って色々あると思うけど、才能の一番の形だなと、つくづく思うのが、なりたいという気持ち。ダンサーになりたい、教師になりたい、外国で生活したい、等々。その道の才能があるか、より、まずどうしてもその道に進みたい、その道に進んだら、より突き詰めたい、という、そのことをしてるのが本当に好きという気持ちを持ち続けることが出来る、というのが、本当の才能だと思う。
・・・。
才能、ということにしてしまうと、なんかオレには才能がなかったんだから仕方が無い、といった言い訳に聞こえるようでなんだが・・・。それでも20歳代で、自分はこれがやりたい!と信じ、その道に進んだということは、まず強烈にやりたいことがある、ということ自体がとても幸運なことだし、やりたいことをやれる、という境遇は誰しも手に入れられるものではないから、本当に大事にしてほしいな、と。ま、でも、やっぱりそれも含めて才能だと思うから、簡単に投げ出す人は少なくとも僕の知り合いにはいないと思うが・・・。
そんな風に他人事のように言っている僕にも、遅ればせながら、これだけは人生掛けてやらなければならない、というものがこれから見つかるかもしれないし、別に悲観することもないんだけど、自分から動かなきゃ、見事に何にも引っかからないからな・・・嗚呼、いい歳して相変わらずグズグズしてます。