こちらは文章中心のブログなのだが、なかなか更新出来ない。昔は言葉にして伝えたいことがたくさんあったのだが、今はそうでもない・・・。感性がすり減ってしまったのかなんなのか・・・。それはともかく、今年はよく写真を撮ったと思う。どんな一年だったか?と問われれば、よく写真を撮った一年だった、と答えたい。
そうは言っても今年前半はあまり写真を撮ってなくて、それが以降急に撮るようになったのだが、それにはある悲しい出来事が関係している・・・などと、もったいぶらずににいうと(笑)、前使っていた一眼レフ(PENTAX K-5)を新幹線の網棚から落っことしてしまい壊してしまったのだ。(ちなみに装着していたレンズも壊した(泣)) で、3年ほど使ってきたK-5の修理費と、そろそろ新製品の噂があって値下がりしていた、K-5から比べると次々機にあたる新品のK-3の購入とを、天秤に掛けていたのだが、結局K-3を購入することを決断。K-5は非常によいカメラで壊れるまでは買い換えなんて全く頭になかったのだが、K-3を使ってみるとあらびっくり。ローパスレスモードで使うと写真が以前に比べて明らかにハッキリクッキリ。こりゃ凄いということで、まるで一番最初に一眼を買った時の様にはしゃいで色々写真を撮ったのだった。
写真のブログは「フォトログ・馬鹿ラッチ」だが、アーカイブのところを見ると、今年5月より更新数が俄然増えている。新しい機材の購入が写欲に燃料を注ぐのは、カメラ好きの人にはよくありすぎる話だが、しかし、ここまでのめり込むとは思わなかった。
ただ・・・K-3にしてひとつ悪い癖がついた。それは写真を等倍にして見ること。あまりハッキリ写るから、喜んでモニター上で等倍にして見ていたのだが、ハッキリ高精細に写る様になったため、逆にレンズの粗が気になるようになった。安いレンズはやはりそれなりにしか写らない。いや、安いレンズとてわざわざ等倍にして見なければ、ちゃんと写っている。しかしながら、わざわざ等倍にして、それを見て、なんだかもやっとしているなぁ、と思い、写真の出来に対する満足感が下がってしまうのだ。そんなのが正しい写真の鑑賞方法ではないことぐらいは分かっているつもりなのだが・・・。そんなわけで、自分の中でもこれぐらいの写りが最低限、というレンズのハードルが上がってしまい、それなりのお値段のレンズを多少買い足したりもした。このことは決して嫁に知られてはならない(笑)
等倍で見ても観賞に堪えうるという点に重点を置くようになって変わったことがある。それはポートレイト撮影。ポートレイト撮影というと聞こえはいいが、ようは、コンパニオンやらコスプレイヤーをスケベ心丸出しで撮りに行くという、ただそれだけなのだが、女性の撮影だけは、カメラの感度が上がりすぎるとどうにも都合が悪い。以前はそれほど気にしていなかったが、等倍で見ると高感度による写真のざらつきは、撮影された女性が気の毒になるぐらい見るに堪えない。そんな訳でフラッシュをちゃんと使うようになった。今でも、光が当たる部分はのっぺりと写るし、どぎつい影は出るし、で、フラッシュ撮影は苦手なのだが、なにしろ低感度で撮れる。それに勝るメリットはない。影もきついコントラストもLightroomで後から補整可能だが、高感度によるノイズだけはどうにもならない。そんな訳で、フラッシュによる撮影もある程度数をこなしたし、勉強もした。まあ、マスターしたとはいわないが、昔撮った写真と比べれば、フラッシュを用いた際のデメリットは抑えつつ、メリットを活かした撮影が多少出来るようになったかな?という感じだ。
後は・・・カメラが変わったこととはあまり関係ないが、「PHOTOHITO」というサイトに投稿する様になってから、世の中プロでもないのにこんなに上手に写真撮る人がいるんだ、というのを実感した。こういうことを書くと、今までの話はなんだったのか、ということになるが、いい写真を撮るのに、さほど高性能なカメラはいらない。古いカメラでも素晴らしい構図で感動的な写真を撮る人がわんさといる。撮影テクニックにしても、古いカメラでも十分出来る色んなテクニックが見られる。もちろん、夜間の写真をノイズを少なく撮りたい、とか、遠くにあるものを鮮明に撮りたい、とか、動きの激しいものを一発でピントを合わせて撮りたい、とかいう話になってくると、機材もよりよいものが必要にはなるのだが・・・
まあ、そこで思ったのが、カメラというのは、感性と、テクニックの知識と、体力だな、ということ。優れた感性を努力で乗り越えることは難しい。テクニックは向上心さえあれば上達は可能であるが、知識が増えるつれ、それを表現するのに最適な道具が次々と現れてくるのがつらいところ(笑)。体力というのは、例えば、いい被写体の条件が整うまで何時間でも待ったりとか、早朝の山の写真を撮ったりとか、行動力を含めた体力のこと。自分にその条件を当てはめてみると、どれもとても中途半端だな、と。
だからまぁ・・・なにを目指すというのもないのだが、そこで思い悩んでみたところでしょうがないので、好きに撮ればいいや、という何も考えなくても容易に到達する結論に至ったのだが・・・(笑) 一応、色々考えた上で辿り着いた結論とそうではない結論では、同じ結論でも重みが違うかな、とかそうでもないかな、とか思いつつ・・・。
そうそう、最近になって漸く超広角域のレンズを買ったのだが、これが面白いというか、気付けば普通に使っていて、色々レンズ買う前にどうしてこのレンズ買ってなかったんだろう?と思うぐらい、使っている。まあ、そうやって思わぬ発見もあって、撮影スタイルもどんどん変わっていって、その中で自分らしさを見つけていくのかもしれない。まあそんな訳で、来年も気負わず、写真を撮っていきたい。