都知事選雑感。

 
猪瀬直樹が語る「東京のガン」|NEWSPICKS

猪瀬氏の告発文から意外と都知事戦の潮目が変わりそうだな、と。

都知事選で、私がまず妙に思ったのが、小池百合子氏がいち早く立候補を表明した時、都議連の了承を得てないと言って、自民党都議会の連中が憤慨している、というニュースを見た時。同じ自民党でしかも小池氏は国会議員なのに、自民都議連に事前に根回ししてないと立候補すら許されないんだ、とその力関係に単純に疑問を感じた。そこで見たのが、上記リンクの告発インタビュー。なるほど、そういう権力構造だったのね。

ただ・・・ちょっと話の本筋と離れるけど、徳洲会から5000万を借りた猪瀬氏には単純に落ち度があると思う。連合が力を貸してくれなかったらそのまま徳洲会から得たお金を選挙資金として使うつもりだったんでしょう? それに徳洲会の病院が東京にあろうがなかろうが、一団体、企業に選挙資金の全てを出してもらうというのは、公人としては問題があると思う。

・・・それはさておき、今度はこんなニュースが出てきた。

自民“造反”議員が小池氏応援 「一族郎党罰する」文書出たが… (スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース

造反議員は一族郎党罰するなんて、戦国時代じゃあるまいし、という話だし、時代錯誤も甚だしい。まあ、党とか派閥ってそういうもんだけど、「一族郎党」とはね・・・。この時期に自ら悪役を買って出た様なものだよね。

さてその自民都議連が担ぐ増田寛也氏に関してはこんな記事があった。

増田寛也「ほとばしる無能」を都知事候補に担ぐ石原伸晃&自民都連(訂正とお詫びあり)(山本一郎) – 個人 – Yahoo!ニュース

まあこの記事だけで増田氏の知事としての力量を判断するのも何だが、まあ率直に言って微妙な人選かな、と。

一方、小池氏のことは取り敢えず置いておいて、野党の統一候補として突如担ぎだされた鳥越俊太郎氏。今回の都知事選とは全く関係なく、以前鳥越俊太郎氏が出演していたNHKのファミリーヒストリーを見たことがあるのだが(現在、同番組内の家系図が偽物だった云々という話が取り沙汰されてるが、番組の主題が親子の確執にあったので、取り敢えずそれには触れないでおく)

[ファミリーヒストリー 【鳥越俊太郎~父との溝 見つかった真実の手紙~】 ]の番組概要ページ – gooテレビ番組(関東版)

長いので中盤あたりを拾い読みして貰えばいいと思うのだが、要は鳥越氏は、精神的に弱く対人恐怖症を発症して入院したこともある鳥越氏の父親を軽蔑していて、父親のようにはなりたくない一心で家を飛び出した。ジャーナリズムの道を歩みだした、という様な話だった。しかし記事中にもある通り父親は、芸術の好きな人で地元で劇団を立ち上げる手伝いなどをしており、神経は繊細であったかもしれないが、私の目にはなかなかの好人物に写った。

そもそもこの番組に出演希望を出したのは鳥越氏の妹さんで、妹さんは晩年の両親の面倒を見ていて、鳥越氏に両親の歴史をちゃんと知ってもらい、改めて父親と向き合って欲しい、という意図があったという。しかしながら、鳥越氏は番組中で、父親にも同情すべき点はあるという様な話をしながらも、終始納得した様子はなく、私は当番組のシリーズを見てきた中で、初めて腹が立ったというか、これだけ父親が苦労してきたのを目の当たりにして、まだ父親を完全に許す気になれないなんて、なんて了見の狭い人なんだろう、と一気に鳥越氏のことが嫌いになってしまった。

そして今回の都知事選出馬。話を聞く限りでは、がん検診100%目指すとか、憲法改正を阻止するとか、およそ自身の信条や体験を元にする話しか出てこない。他に具体的な政策や成し遂げたいことがない様だったら、結局、官僚や都議連のいいなりになって終わってしまうのではなかろうか? 真の目的が、憲法改正阻止にあるのなら、参院選で出馬して欲しかった。

そんな訳で・・・消去法で小池氏かな、と。今のところは、自民都議連と対立することも厭わないというその根性だけは買う、といったレベルで、政治家としての力量は正直よく分からないが・・・。

そんな都知事選だが(ちなみにマック赤坂とかも出馬してる(笑) トクマは参院選だったっけ・・・)、私はあいにくと神奈川県民。東京都民の賢明な判断を期待したい。

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