接点復活剤でイヤホン復活?

 
【レビュー】Q-music QE80を使ってみた。

以前、上記の記事を書いて以来、ずっとこのイヤホンを使っている。

さて、一応当記事を理解して頂くための前提知識として書いておくが、このイヤホンは、イヤホン本体とケーブルが丁度、イヤホン本体の付け根、つまり耳の辺りで、mmcxという規格の端子で接続されていて、いざケーブルが断線してしまった!という時でも、ケーブルだけ買い換えれば、済むような構造になっている。

という説明を一応しておいて・・・、実のところ、買って2週間目ぐらいから、イヤホンの左側が音が途切れ気味になってきた。で、販売元に連絡したところ、イヤホン本体側に原因があれば修理、ケーブル側だったら保証は効きません、との回答だったので、ケーブル側の断線は全然保証なしなのかよ、と思いつつ、仕方がないので、替えのケーブルを買った。ところが・・・これがまた左側だけ、同じ症状が出た。まあ、これでイヤホン本体の故障であるのは確定なのだが(少なくとも私の中では)、これがmmcx端子を嵌め直したりするとしばらくちゃんと聞こえたりと微妙な途切れ具合で、販売元でも不具合が再現出来なかったら修理しない、などの規定があるようなので、どうしたもんかな、と思って結局手を出したのが、接点復活剤。

保証が切れる間際まではしばらくこれで様子を見よう、ということで使ったら、いやーこれが効果抜群で完全復活。本当に凄まじい威力なんだけど、300mlもあって、こりゃ一生かかっても使いきらないな、というほどある。自宅の家電でそんなに接点不良な箇所ないし、あってもそんなに吹きつけないし・・・。それはともかく、接点復活剤を吹いても度々途切れる様ならいよいよ本格的な故障なので、その時はおとなしく修理に出すことにする。

しかし・・・最近、高級イヤホンは、イヤホン本体とケーブルが分離するタイプのイヤホンが主流となってきたが、確かにケーブルが断線してしまった時に、ケーブルだけ取り替えれば済むのは便利。便利なのだが、イヤホンとケーブルの接点が非常に細かい部品で出来ていて、今度はここが接触不良を起こす、というケースが色んな人のサイトなりツイッターを見ても結構ある。私のイヤホン(QE80)もmmcx端子という端子なのだが、見ると、こんな小さな接点でちゃんと信号伝わるのか?と思うほど小さいし、華奢。QE80はイヤホン本体とケーブル側が、がっちり嵌まる様に加工してあるのだが、それでもこれだからなぁ。製品の組み立て精度というよりは、この規格の端子を採用したことにそもそも問題があるような気がする。

とは言っても、最近はリケーブルとか言って、替えのケーブルが色んな業者から販売されていてすっかりひとつのジャンルを作っているので、次のモデルから端子がガラッと変わるとか(端子が簡単に外れないような端子周辺の工夫はされるかもしれないが)、またイヤホンにケーブルが直付けになっている仕様に戻るなんてことは無さそう。だから、これはこれで、これからもある一定のイヤホンユーザーを悩ます問題になりそう。その手の断線や接触不良のトラブルからユーザーを守るべく、ケーブルが取り外せるようになったのに、結局それが原因で新たなトラブルの元が増えるとはなんたる皮肉。

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