ゼルダシリーズ最終編。たぶん。今さっきクリアした。プレイ時間約160時間。解くのに30時間掛かると言われて尻込みするぐらいの私が、まさかこれだけの時間を掛けて、ちゃんとクリアするまでゲームをするとは・・・そのこと自体にまず驚く。しかし今回のゼルダは面白い! これしか言いようがない。私は何を隠そう40歳台半ばのオッサンで、いうなればファミコンから始まる家庭用ゲーム機の歴史をそれぞれのリリースと共に歩んできた様な世代で、ゲーマーというほどではないにせよ、ある程度のゲームの歴史の変遷を実際にゲームをやりながら体験してきた、という自負がある。そんな私も歳のせいか、最近のゲームがつまらないせいか、はたまた最近のゲームの進化ぶりに置いて行かれているだけなのかもしれないが、社会人になってから以降、学生時代に夢中になってやった様にゲームに情熱を注げなくなった。しかししかし、今回のゼルダは久々にゲームで興奮し、感動し、なにより夢中になってプレイした。ほぼゲームに飽きかけているこんなオッサンがこれだけアツクなるんだから、今回のゼルダをプレイした10歳台の子とかは、一生の想い出になるんじゃないかと思う。丁度私の世代の「ドラゴンクエスト3」の様な・・・それぐらい優れたゲームだった。
些細なことだが不満点をいくつか
全体の面白さに比べれば些細なことだがいくつか、不満点を挙げたい。
はじまりの大地で挫折しそうになる。
はじまりの大地から文字通り始めるのだが、だだっ広い森に人は変なオッサン一人で、敵は徒党を組んでて意外と強いし、しかも冬山に入るためには防寒の用意が必要で、そのアイテムがないとどんどんライフが減る。ライフが減る、、敵には攻撃される、で、個人的には一番止めそうになったポイント(笑) 序盤なのに防寒のためのアイテムへのヒントがほとんどないのはどうなんだろ? 最初に辿り着くであろう村のカカリコ村まで結構あって、そこからゲームのおおよその概要が掴めてきて面白くなるのだが、逆にカカリコ村に辿り着く前に投げ出した人もいるだろうな、と考えるとかなりもったいない。
敵の種類が少ない、異常に強い雑魚キャラがいる
中盤までに出会う敵が結局、後半までそのままいるという・・・機械的なレベル上げをしなくていいからそれもそれでいいような気がするが、中盤から後半に掛けてのいよいよ敵も強くなって最終版だな、という緊張感はどうしても薄れてしまう。尤も最終盤は、古代兵器というとんでもなく強い雑魚キャラがいて、そこでは死闘を繰り広げざるをえないのだが・・・。
後、個人的にはライネル。まあ、ライネルという半人半馬みたいな敵がいるんだけど、こいつはストーリー上絶対に倒さなければいけない敵ではない。それなのに異常な強さ。私は結局ライネルを一度も倒すことなくゲームをクリアした(笑) 最終ボスより強い雑魚キャラ。まあそれはそれで面白い存在だとは思うが。
マップ、広すぎ。
平面ならこれぐらいでもいいかもしれないが、急峻な山々とかあるんで、いざどこかの山頂を目指すとかなると時間の掛かりかたがハンパない。
とは言え、既に伝説のゲーム。
と言えると思う。敢えて分類するならオープンワールドのアクションRPGということになると思うが、これからもどんどん出てくるであろうオープンワールド系のゲームの一つの重要な指針となるゲームであると思う。おそらくゲーム史の中で、オープンワールドのゲームはゼルダ以前、以後に分けられるのではないだろうか。それぐらい、設計がまずいとすぐに漫然としたまとまりのない感じになりがちなオープンワールド系のゲームに、行動に本当に制約がなく自由でありつつ、きちんとしたゲームクリアまでの導線もある素晴らしいバランスを世に示したと思う。しかしエンドロールを見た時、ホントにクリアしちゃったんだな、と少し寂しい気持ちになった。ただ、まだ見つけてない祠も多数あるし、まだ行ってない場所、クリアしてないミニチャレンジなどあるので、これからもボチボチ遊んで行きたい。