ゴルフの打ちっ放しは運動がてら、趣味がてらということでしつこくやっているが、まあうまくならない。具体的には番手通りの飛距離が出ない。バッティングセンターに行けばそれなりに飛ぶので、多分体力が足りてない訳ではない。(もっとも40歳代でバッティング練習してる人を他にほとんど見かけないので比較が難しいが) そうするとやはり打ち方が悪い、という話になる。レッスンに通えば、たちどころにスイングの欠点を指摘してくれるのだろうが、レッスンに通うだけのお金もなく・・・
ところで、最近片手ドリルというのが流行っているらしい。あの松山秀樹選手も必ず練習でやっているとか。まあ松山と私にはなーんの関係もないので、それは置いとくとしても片手ドリルというのはたしかに面白い。ゴルフをやる人でやったことがない人がいるなら、試しにやってみるといい。
まず右手一本のドリル。(私は左打ちなので本当は左手なのだが、ゴルフの世界では左利きはいないことになってるのか、どこでも右手と紹介されてるので一応ここでも右手としておく) これは多少簡単。とは言っても、手だけで打とうとするとまずボールの位置にクラブフェースが戻ってこない。その前に右手の力だけは心許なすぎて、バックスイングが取れない。ここでまず、体全体を使ってバックスイングをすることを覚える。そしてトップで右肘が下を向いてるの確認してからスイング。これで当たれば儲けもの・・・だが、右手だけで更に飛距離を得るにはまず、右手のローテーションを意識する必要がある。トップで開いたクラブフェースを閉じながら打つ。うまく当たれば、ちょうどいいバックスピンが掛かりながら球が飛んで行くのが確認出来る。更に望ましいのは、右手が体を追い抜くようにしてスイングすること。そうするとクラブの加速がちょうどボールの位置でMAXになり更に飛距離がでる。慣れると両手打ちの8割ぐらいの距離が出る。
次に左手一本のドリル。こっちの方が難易度が高い。クラブを構えた時のクラブと左手の角度を保ったままバックスイングからスイングまで行わないと、まずボールに当たらない。当たったとしても悲しいほど飛ばない。クラブのシャフトを立てたまま、最初から最後まで振り抜くというイメージが非常に大事。また打ちに行くときは、左手の拳をぶつけるイメージでドンと出すと球に勢いが出る。(裏拳のイメージ?) これまた状態が突っ込むと飛ばないので、右手一本ほどではないにせよ、手が体を追い越さなくてはならない。フィニッシュにかけては腕でクラブを持ち上げるイメージ。これはフェデラーの美しいバックハンドのストロークのイメージで(笑) 感覚的には本当にテニスのワンハンドのバックストロークに似てると思う。こちらのドリルでは、いかに手首の角度を変えてしまってはクラブが球に分厚く当たらないか、また前傾姿勢が崩れてしまうといかに球が上がらないか、が確認出来ると思う。
で。ある程度うまい人がより意味があるのは左手一本のドリルだと思うが、私みたいに上手じゃない人はまずは右手一本のドリルが有効だと思う。右手一本で上げたトップの位置は必ず正しい位置だし、トップで開いたフェースを打ちながら上手に返すことで球に気持ちいいバックスピンが掛かり、大振りしなくても球は勝手に飛んで行く。さらに右手が体を追い越す感覚を得られれば、クラブが走って球を捕まえる感覚も養える。大事なのはこの感覚を両手で普通にスイングするときも忘れないこと。両手だと力が出てつい手で操作してしまう。なんだったら両手でスイングしても右手しか使ってない気持ちでやるといい。トップでは右肘が地面を差し、クラブの重さによって右手の手のひらが少しおかもちのようになる。そこからローテーションを忘れずにスイング。体が突っ込まなければ、良い角度でそれなりに飛んで行くはず。
ここまで分かっていながらうまくならない私は、まあ上記の事が出来てないんだろうな(笑)