悪いことは重なるもんで、スクーターで病院に行こうと思って、スクーターのセルボタンを押しても、キュルキュルキュル・・・ジジジ、てな具合で、エンジンが掛からない。バッテリーかなぁ? なんて思いつつ、一応接続だけ確認しとこうと思って、工具を取りに一旦家に戻ってバッテリーの接続部分を点検。しかし目視出来る範囲での異常はなし。そしてエンジンは掛からないまま。バッテリーが逝ったか、かなり衰弱してるか、いずれにせよ、スクーターをどこかのバイク屋まで持って行くか、あるいはバッテリーを買ってくるか、いずれにしても出費は覚悟しないとなぁ、と思いながら、家で改めてスクーターの説明書を見ていると、セルで掛からない時は、キックペダルを使って下さい、とのこと。僕は何を勘違いしていたのか、うちのスクーターにはキックがないもんだ、と完全に思い込んでいたのでビックリ。キックでエンジンをかける感触に懐かしさを覚えつつ、何度か繰り返していると・・・
ま、ここでわざわざ記事を折り返すことでもないのだが(笑)、無事にエンジンが掛かった。病院まで行って、帰り道改めてセルを押すとすぐにエンジンが掛かった。バッテリーも極端に弱っている、という訳でもないらしい。まあ、原因はこのところの寒さと、週末にしか乗らないことにあったんだろうね。セルでのエンジンの掛かりが慢性的に悪くなってきたらバッテリー交換も考えるけど、恐らく現状ではこの問題は暖かくなったら解消されるだろう。
・・・これが枕の話。長いな。で、この記事の本題、U2のニューアルバム「No line on the horizon」。とにかく久々にCD買ったよ。純粋な新譜という意味ではこの前のColdplayのアルバム買って以来かな。なんかそんなパターンの人結構居そうだけど。で、正直まだ2回しか聴いてないけど、これは名盤の予感がするよ。「アクトン・ベイビー」を聴いた時の様な衝撃は流石にないが、「アクトン」を聴いた時の「なんじゃ、こりゃ」感は非常にある。でも、これは恐らく聞き込むに違いない、という良い方のなんじゃこりゃ感。・・・音楽好きの人なら分かってもらえると思うけど。とにかく僕は、前々作の「All That You Can’t Leave Behind」があんまりに耳障りが良すぎて、全く好きになれず、前作の「How to Dismantle an Atomic Bomb」もまだその傾向があって過去の僕の好きな「アクトン」や「ズーロッパ」ほどは聴き込まなかった。が、今回は「ズーロッパ」並にハマるかも。
しかしU2の息の長さは尋常じゃないな。普通はとっくに解散。そうじゃなかったとしても、だんだんアルバムのリリースの間隔が長くなってくるとか、アルバムは出してるけど、全く旬のバンドじゃなくなってセールスが激しく落ち込む、とかになるはずなんだけど、U2だけが、そういった現在の音楽事情の外にいるような気がする。ハッキリ言ってしまえば、ボノの声の質も相当悪くなっているのだが、それでも円熟味などという方向に行く気配が全くしない。別に円熟味という方向に行ってしまうアーティストを批難するつもりはない。それでも、いつまでも音楽に夢中な少年の様にアルバム作りに全力を傾けるU2は・・・やっぱり本物のパンクなのかな? とにかく凄いとしか言いようがない。そして、こういった驚きももう最後、という感じが全くなく、まだこのレベルの勢いのあるアルバムは少なくとも後2、3枚は作れるよ、といった、まだまだ道半ば、といった情熱と創作意欲に満たされているのがファンとしては嬉しい。
とにかく「All that 〜」の時のイーノとラノアの仕事ぶりが軽くトラウマになっていて、今度のアルバムは大丈夫かな? と思っていたがそれは杞憂だった。スティーブ・リリーホワイトも参加していて、そうなると普通これまでの総決算的なアルバムになりそうなものだが、先にも書いたとおりバンド活動の後半という感じを一切与えない新しいものになっている。そんな訳で、彼らには全くもって畏敬の念を禁じえない。私のハンドルネームである「ボーノ」もU2から取っている。このハンドルも軽く10年以上使っているが、10年前、恥ずかしげもなくハンドルに「ボーノ」と付けるぐらいU2に熱中していたころに比べると流石に私自身の熱もかなり落ち着いたが、今回のアルバムでまた熱中度が上がって来た感じがする。まあ、またしばらく聴いてから感想をまたアップしよう。