iPad雑感。

きっちりと調べた訳ではないので、今日はざっくりと。

iPadがとうとう発表になった。
http://www.apple.com/jp/ipad/

まあ、最初写真で見た時は、正直でっかいiPhoneじゃないか、と思った。けれども。
Appleのサイトにある動画をみて欲しくなった(笑)

恐らく、AppleはiPhoneとは違うユーザーエクスペリエンスをちゃんと用意してると思う。それにあのスクリーン上のキーボード、ある程度ブラインドタッチが出来るんじゃないだろうか。もちろん、物理的なキーみたいに指に引っ掛かりがないから、完全には出来ないだろうけど、メールの返事を書くぐらいであれば素早く出来る感じがする。

私が魅力に感じたのは、単純にウェブブラウジングとメール。ベッドに横になりながら、ってのが理想なんだけど、ここでひとつ問題。ネットっていうのはテレビを見ると違って能動的な作業なんだよね。全部自分で選択して次のページに行くし、場合によっては文章も書く。テレビだったらね、電源付けたら後はチャンネル変える以外は完全に受動的だから、のんびり見られるわけだけど、ネットっていうのは、ベッドでやるには案外、落ち着かない作業なんじゃないか、と思って。

そうすると、ベッドの上での使用って、果たして可能というか、気持ちの良い作業なんだろうか、と。そこに一抹の不安を感じる。じゃあ一体どこで使うんだろう、という。

もちろん外出時に使う、というは当然あるんだけど、ちょっと満員電車で考えたいと思う。ここで比較対象してKIndleを登場させよう。iPadの画面をスクロールさせるだなんだの作業は、恐らく両手じゃないと出来ないと思う。満員電車って両手の自由が利かない時が多いし、それに約10inchの画面を操作しようと思うと、ある程度空間が必要となる。空いてる車内ならなんてことはないが、ぎゅうぎゅうの満員電車内だとそれはつらいと思う。

一方のKindle。筐体の両脇にページを前後にめくるボタンがそれぞれついていて、これが片手で持ちながら押す事ができる。だから、新聞を折り畳んで読むぐらいのスペースがあれば、実はKindleは読める。これはKindleの非常によいところ。iPadは・・・満員電車の中で見るには流石に迷惑かな。そんな気がする。

ところで、日本では独自の出版物の商慣習の問題で、電子出版化自体の話がなかなか前に進んでいないが、iPadの出現によってKindleがピンチなんじゃないか、との見方もあろうと思う。ただ私はそうは思わない。前にも書いたけど、KindleはE-Inkを利用した反射式モニタのおかげで、本当に文庫本を読む様に目が疲れることなく読書が出来る。それに通信費がタダで、Kindleひとつあれば、Amazon経由でいつでも本が買える。(残念ながら日本の書籍はほとんどないが) Appleの誰かが、ひとつの機能に特化したデバイスはいずれ消える運命にある、とか言ってた様な気がしたけど、今のところは、この2つのアドバンテージだけで、十分に読者を捕まえておくことが出来ると思う。

再びiPadに話は戻り・・・。OSがOSXではなくiPhoneOSでマルチタスクに対応してなかったり、と残念な点もあるが、Appleのサイトで見られる様々な画面のモーション、ギミックはそれだけで購入意欲をそそるものがある。実用性という面においてはなかなか不透明だ。iPhoneはその小ささとPC・Macと互換がとれるということでビジネスツールとしても確固たる地位を築いている。逆に、出先でキチンとしたPC環境を構築したいのであれば、ノートブックを持ってゆけばよい。

ただね、iPadは実際に日常生活においてどの様なポジションに位置どるかがハッキリしてない分、一番、モバイル・PCのあり方を変えてしまうぐらいの潜在的に秘めたパワーがあるような気はする。

これといった戦略もなしにAppleがただiPhoneのでっかい版を出すとも思えなくてね。仮にAppleにiPadを活かす具体的な施策がなかったとしても、恐らくスティーブ・ジョブズは、この大きさの全面タッチパネルのデバイスには何か将来的な可能性がある!と直感してるんじゃないのかな。後は、iTunesストアで成功させたように、いかに多くのiPad用ソフトを充実させるかだね。

・・・あんまりまとまりがないけど、今日はこんな感じ。

iPad雑感。」への2件のフィードバック

  1. こんばんは〜お初です。こないだからちょこちょこお邪魔してたんだけどやっとコメントしまっす。
    私はアナログ人間なのでこっち方面は暗いんだけど、村ちゃんの文章は読みやすくて好きです。

    また来るねえ。

  2. もうオレ、村ちゃんか・・・。村ちゃんで本当に決まりなのか?

    読みやすい、って言ってもらえるのが一番うれしいかな。ありがとう。
    ・・・っていうか、難しい文章、書こうと思っても書けないし。

    は〜い、これからもヨロシク。

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