今日は1週間振りにバッティングセンターに行った。先日ひいた風邪が治った訳ではないのだが、休みの日だし、もうボール叩きたくって。で、毎度ありの近所のバッティングセンターに行くと、人がいない。駄菓子屋のおばあちゃんからバッティングセンター用のコインを買うと「もし、機械が動いてなかったら、真ん中のブレーカーを上げて。私、ほら、こんな腰抜けだから。」と甘えられた。そんな訳で、ブレーカーを上げて、機械を始動させてから(客の仕事か?)バッティング開始。慢性的な筋肉痛も流石に取れており、人もおらず、気持ちよくボールを叩けた。しかし、知らない間に、サングラスを掛けたおじさんがケージの後ろから私のバッティングを見つめている。
「(阪神タイガースのスカウトだろうか?)」
そんなことを思いつつ、1ゲームを終えてケージから出ると、
「タイミング、合ってるねぇ。」
と声を掛けられた。
「いやぁ。」
「これ、100キロ以上出てるよね。素人じゃこんな速い球投げないでしょう。」
この時点でスカウトではないな、と気付いたが、その後も、色々話しかけられた。まあ、話をするのはやぶさかではないんだけど、今日は視線の上下動を少なくすべく、なるべく腰を低くして打つ、という課題を自分に課してやってたものだから、いつもより息が上がっていて、ちょっと休ませてくれよ、と思ったりもした。ただ、
「草野球、やってるんでしょ?」
「いや、やってないです。」
「それはやらなきゃもったいない。それだけ飛距離出るんだから。」
と言われ、すっかり気を良くした私。いつか本物のスカウトに声を掛けられるべく、より打撃に打ち込むぞ、と決意した次第であった。
ちなみにこの逸話を彼女に語って聞かせたら、
「別に聞いてないのに。」
とけんもほろろ。どうやら彼女は僕のバッティング話はどうでもいいらしい。とほほ。