重度のカメラ患者である私が、また新たなるドラッグ(カメラ)に手を出してしまった。
それは・・・。
ま、いつものお約束で、先にタイトルに書いてしまっていてバレバレなんだけど、VistaQuest社製の「VQ1005」。こんな感じのやつ。
写真じゃ大きさを掴みづらいかもしれないけど、縦横だけ言えば、ポケットティッシュの3分の1ぐらいの大きさ。想像以上に小さい。
実はトイカメラには昔からあこがれがあった。しかしながらトイはトイ。それに対して、フィルムを買って現像して、更にそれをブログにアップしようと思ったら、それなりのスキャナーも用意しなければならない。フィルム一眼の為ならそこまでするかもしれないが、正直、トイカメラの為にそこまでしようとは思わなかった。ところが・・・デジカメでトイカメラ風に写るカメラがある、ということを聞きかじり、これはものぐさな私にピッタリ、ということで今回飛びついた次第。
で、肝心の写りはこんな感じ。
同じトイカメラでも、例えばLomoなどのフィルムには敵わないと思うのよ。極論すれば、デジカメ特有のダイナミックレンジの狭さが顕著で、白トビ、黒つぶれが激しく、コントラストが強いだけのカメラ、とも言える。しかし、レンズのせこさも相まって、周辺光量落ち、色収差も激しく、総合すると、やはりPhotoshopなどでは真似しきれない味みたいなものは十分感じられる。
ま、そんな技術的なことはともかく、小さくて、日本の携帯みたいに派手なシャッター音もしないから(むしろ喧騒の中で撮るとシャッター音代わりの電子音が聞こえなくて困るぐらい)、どこでも気軽に写真が撮れる。これが一番の利点かな。通勤時にもデジイチを持っている重度のカメラ患者の私だが、流石に電車内でおもむろにカメラを取りだしたりしないし、鞄からカメラを出すのがおっくうで写真を撮らない場合だってある。しかしながら、デジイチの写真に慣れていると携帯のカメラでバシバシ撮ろうという気にもならない。そこで出番なのが、このトイデジカメ。20枚に1枚ぐらいはアーティスティックな写真が撮れている場合がある。背面に液晶がないから、どんな写真が撮れているかは家に帰ってからのお楽しみ。これがまたいいんだよねぇ。決して意図した訳ではないんだろうけど、結果としてカメラ好きの心理を捉えた商品だと思う。
さて、このカメラを入手して、デジイチの出番が減るか、と思ったが、意外とそうでもない。VQ1005で面白そうな写真が撮れそうだな、と思うシーンはもっぱら日常の中にあり、しかもデジイチを持ちだすには憚られる場所が多い。結果、シャッターを切る機会が余計に増えた、というだけで、デジイチも相変わらず使っている。そんな訳で、更に重度のカメラ患者になってしまった私・・・。まあ、フィルムとか、中判に手出してないだけまだマシだ、と自分に言い聞かせているが、それもいつまで持ちこたえられるか(笑) あ〜あ、結局いつも思うことだけど全く何やってるんだか。