【ポタアン・レビュー】iPhone7でイヤホンジャックが省略され、いよいよ OPPO HA-2 の時代が来た?

 
私の中で、DAP(Digital Audio Player)としてのiPhoneの音質はどうなのか?という疑念が常に頭の中にあって、悩んだ挙げ句、結局、ポータブルアンプを購入するに至った。その私の初代のポタアンが前にもレビューを書いたONKYOのDAC-HA200。

人生初のポタアン、DAC-HA200、レビュー。

あっという間のポタアン乗り換え
デザインもよいし、いいポタアンだと思ったのだが、正直、DAC-HA200を買った時点から、OPPOのHA-2は気になっていた。小さくてスタイリッシュなデザイン。”384 kHz/32bitまでのPCMデータおよび11.2 MHz (DSD256)までのDSDデータの再生が可能”(メーカーサイトより)というポタアンとしては、ハイレゾ再生に置いて死角のないスペック。ただ、実売価格がONKYOのものより2倍近くしたため、まあ最初のポタアンだし、実際使い続けるかどうか分からないから・・・という理由で人生初のポタアンはONKYOのDAC-HA200を購入した。いざ通勤時に使いはじめると、ポタアン自体が大きくてかなり邪魔ではあったものの、ビジネスバッグのポケットにポタアンを入れて、そこからLigthtningのケーブルを伸ばし、ポケットに入れているiPhoneにつなぐ、といういささか大げさな格好をしながらも、結局そのスタイルを確立し(?)、ずっと使い続けていたので、まあ、これならこれからもポタアンを使い続けるだろう、と確信。その時に、私の脳内で「HA-2に乗り換えちゃえよ。」という悪魔の囁きが(笑) 結局、かなりの短期間でHA-2に乗り換えてしまったのであった。

やはりハイレゾ対応が良い。
で、OPPOのHA-2。実物もカッコいい。アンプとしての実力は・・・良いとは思うのだが、私には「低音の沈み込みが~」とか、専門的な表現が出来ない。強いて言えば、よりアナログチックな温かみのある音になったというか・・・。まあ正直に言えば、圧縮された音源を聴いて凄く変わったという印象はないのだが、このポタアンを通すことによって、ハイレゾ音源がほぼフォーマットの限界なく聴けるようになった。これが大きい。

試しにONKYOのHF PLAYER(iPhoneアプリ。ハイレゾ再生のみ有料)で、マイケル・ジャクソンのアルバム「Off the wall」(FLAC 192kHz/24ビット)を聴いてみると、これはもう見事に違う。一音一音の分離が半端無く、音がごちゃっとまとまって聞こえるようなことが全くない。普段、私はApple Musicのストリーミング音源なんかも聴くのだが、ストリーミング音源との違いは顕著。現状ではiTunesはハイレゾ音源には対応していないので、ハイレゾ音源を楽しむためにはハイレゾ対応のアンプとプレイヤーを使うしかない。HA-2を使えば、恐らくiPhone使用下においては、最も省スペースのハイレゾ再生環境が整うのではないだろうか。

GNDセパレート駆動対応が良い。
通常のイヤフォンジャックは、R、L、そしてGND(アース)の3つの信号しかないが、実際にはR-、L-を一つにまとめてGNDとしている。ところが、ここでクロストークという互いの信号に干渉する現象が起きるとされている。そこでGNDをセパレート、つまりR-、L-をまとめず、R+、R-、L+、L-の4つの信号を独立されることで左右の音の干渉、分離をよくしようというのがGNDセパレートの考え方。そのGNDセパレートにHA-2は対応している。

最近はこの4つの信号に対応した4極プラグのついたイヤフォンケーブルが売っていて、私が普段使用しているイヤフォン、QE-80もこのタイプのケーブルに交換してみた。

最初は効果については懐疑的だったのだが、GNDセパレートで聴くと、確かに左右の音の分離はよりはっきりする。ステレオ感が増して、それぞれの音の粒立ちの良くなった・・・気がする(笑) 音の粒立ちはプラセボかもしれないが、ステレオ感が増したのは確か。これもまた劇的な効果という感じではなかったが、これも一度体験するともう3極プラグに戻る気がしない。全く贅沢な話だが・・・。

iPhone7使用なら尚更ポタアン使うしかないでしょ!
私もiPhone7に機種変したのだが、イヤフォンジャックが本当にない! 確かにiPhone7にはLightning端子からイヤフォンジャックに変換するケーブルは付属しているが、このケーブルを通すと音質が悪くなるともっぱらの評判。専用のDAPまでは持ちたくないが、ある程度はいい音で聴きたい、というiPhoneユーザーに取っては結構深刻な問題だと思う。そこでやはりこのHA-2を推したい。まあLightning端子対応のポタアンであれば、どのポタアンを選んでもある程度の音質は保証されると思うが、持ち運びを考えるのであれば、結局HA-2、一択になる様な気がする。それぐらい、他に比肩するものがないぐらいのスリムさを実現している。それこそ追随するメーカーが出てこないのが不思議なぐらい。

まとめ。
そんなことなので是非、下記リンク経由でOPPOのHA-2を買って下さい(笑) というのが今回のオチなのだが、真面目な話、iPhoneでポタアンを楽しむなら、結局にここに行き着くと思う。それ以上を望むのであれば、専用のDAPを購入するより他ないだろう。ただ私はiPhoneとポタアン以外にこれ以上持ち物を増やしたくない。しかしながら、ハイレゾ音源も聞きたいし、Apple MUsicのストリーミング音源も楽しみたい。更には家のパソコンがMacなので、もうどうにもiTunesから離れることが出来ない。そんな中で最高とは言わないまでも、ハイレゾ再生も含めたそれなりにリッチな音楽体験を求めるなら、結局はこのHA-2に行き着くのではないか、と思う。そのぐらい死角が見当たらないポタアンである。


※新製品のHA-2SEが発表された様です。うーん、悔しい(笑) 新たに購入を考える方はもうこちらの一択でしょう。

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