今に生きる「自未得度先度他」の精神

NHKで「こころの時代」という番組をやっている。主に宗教関係者を呼び、宗教の教えがいかに今の時代を生きるヒント、礎になっているか、を説く番組なのだが(生き霊を呼び寄せてインタビューするとかいうエンタメ番組ではありません(-.-;))、見ると、さほど堅苦しくなく、説教くさくなくて面白い。

私が見た回では、東洋思想研究家の境野勝悟氏がゲストで、主に仏教に根ざした話をされていた。己を忘れる、というのが、大きなテーマで、ざっくり書くと、自分の持ってる主義、主張、善悪の観念、欲望、こういったものに囚われすぎなければ、すなわち忘れれば、心は平穏だし、他人とも仲良くやっていけますよ、という話であった。(こんなにざっくり書くといかにも幼稚な感じで氏に申し訳ない・・・)

その境野氏の話の中で印象的な言葉があった。

「自未得度先度他(じみとくどせんどた)」
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才能。

昔、編集ライター講座っていうの行ってて。僕は別に編集になりたい、とか、ライターになりたいとかそういうの一切なくて、正直にいうと、今の奥さんに、僕には文才があるから、そういうのを勉強してみたら?とか、そんな風にそそのかされて行った訳。(注:「今の奥さん」というのは別に昔、別の奥さんがいた訳ではなく、当時はまだ結婚前だった、ということ) しかし・・・講座には編集者、ライターになりたい!と強く願う20歳代の子達がいて、その子達は、紆余曲折ありつつもちゃんと編集者やライターになってる。本当に凄いと思うし、その一方で、大した理由もなく受講してた自分を恥じるというか(笑)
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日記書こうかな、と。

どんなつまらないことでもいいから、また日記書こうかな、と。ブログじゃなくて、日記。あくまでアクセス数目的ではないやつ。・・・別にアクセス数目的の記事が悪い訳じゃないないが、あくまで自分のために書きたいのと、ほんの少しの文章量でもいいからたくさん書きたいから。・・・と言いながらこの一回で終わってしまうかもしれないが(笑)
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不幸なfacebook。

tumblrかなにかで見たんだと思うけど、facebookには、リア充達がどこそこでメシ食った、とか、どこそこに旅行に行った、とか、金持ちの、しかも、なんというのかハレのことについてしか書かれてないのがつまらない、という意見があって、貧乏人の私としては、そこは大きくうなずくところであった。で、そこへいくとmixiはやたら内容が暗い日記とかあって、面白かったと。まあ、匿名であるがゆえに書ける本音の話、ゆがんだ感情の吐露みたいのが生まれて、結果、非常に人間くさい場になっていたのかもしれない。

まあfacebook上では、誰しもいい顔したい・・・て書くと、底意地が悪いが、自分にとって記念となるべき記事ばかり上げるはある意味当然のことなので仕方がない。しかし、どういうのかな、他人の結婚式のビデオを見るようなしらけた感じ? うーん、うまくは言えないが、人間の一部しか描かれてないような平坦な感じはある。ま、ネットだけでその人の人となりを全て知ろうなんてのは、実に都合のいい考え方なのだが。

そこで、だ。私が考えたのが(実際には、さっきテレビ見ながらふと思っただけ)不幸なfacebook。

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ハケンに品格ナシ。

現在の職場が社員が抜けて派遣だけになる。明らかに私の掛かってくる責任が重くなり、負担も増えるので、今日、派遣元の人と面談したのだが、昇給は一切望めないとの返事。そりゃあないでしょう、と食い下がってみると、派遣会社の苦しい内情も分かってきた。
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Nスペ『激動イスラム 第1回 アラブの春はどこへ ?エジプト 変質する民主化革命?』を見て。

第1回 アラブの春はどこへ ?エジプト 変質する民主化革命?

Nスペ見てたんだけど、大変なことになってるねぇ。見ていてずっと感じていたのは、長きに渡り独裁者が支配していた国がいざ解放され、良い方向に進むかと思いきや、より混迷を極めてしまう、という皮肉。イラクに始まり、いわゆるアラブの春で解放された国がどこも直面している問題だ。

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