【しがない映画評・その16】彼女がその名を知らない鳥たち

いつも映画評は定型の表をつかって書いているのだが、今回はフリーフォームで書きたい。白石和彌監督作品を見るのはこれで3作目。白石和彌監督作品を見るのは多少訳があって、撮影の灰原隆裕氏とちょっとした知り合いだからだ。ま、取りあえずそれは置いておいて(といっても完全に客観的には見れてないかもしれない)、作品の感想を正直に書きたい。あ、後、ネタバレ盛大にあり、で。

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【しがない映画評・その15】セブン

 
監督について
デヴィッド・フィンチャー監督。他に「ファイト・クラブ」や「ドラゴン・タトゥーの女」など。

役者について
モーガン・フリーマン、ブラッド・ピット、そしてグウィネス・パルトロウ。出色なのはやはりケビン・スペイシーだろうか。うまいなこの人は。セクハラ騒動でせっかくの名声に傷がついてしまってもったいない・・・

本編評
7つの大罪をモチーフとした連続殺人を退職間近のベテラン刑事、サマセット(フリーマン)と新人刑事、ミルズ(ピット)のコンビで追いかける訳だが、ただ7件の連続殺人を解いて終わりではない。そして最後は衝撃のラスト・・・

さてここからネタバレ。
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【しがない映画評・その14】人間の証明

 
監督について
佐藤純彌監督。ウィキペディアで見たら、続編ではないが次の「野生の証明」もこの監督で、「君よ憤怒の河を渉れ」から「北京原人」まで、なんというか手広くやってる(笑) 撮影スタイルに特別なものはないと思うが、大変見やすかった。変に個性を出しすぎないというのも立派な職人の仕事。
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池上季実子。

邦画ブームってほどでもないけど、今まで観てこなかった70年代ぐらいの邦画観てる。そしたら、よく池上季実子が出てるのよな。個人的に邦画の中でもベスト1に挙げてもいいと思っている沢田研二主演の『太陽を盗んだ男』にも出てたし、大林宣彦監督のデビュー作『HOUSE』、そして高倉健主演の『冬の華』にも出てた。
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