【しがない映画評・その5】 スケアクロウ

 
役者について
主役はアル・パチーノとジーン・ハックマン。アル・パチーノはこの時期「ゴッドファーザー」「セルピコ」「ゴッドファーザー Part II」と自身の代名詞となる映画に立て続けに出ていて、すっかりマフィアやチンピラのイメージがついてしまったが、そんな最中、本作では、気弱でおどけた青年を見事に演じきっていて、アル・パチーノの役者としての幅の広さを感じされられた。アル・パチーノが大声で人を怒鳴りつけない唯一の映画? まあいずれにしても、本作でも素晴らしい演技を見せたにもかかわらず、最初に挙げた3作が名作過ぎたがゆえ、その後しばらく幅広い役が回って来なかったのは残念ではある。ジーン・ハックマンは見たままのジーン・ハックマン(笑) 一気にスターダムにのし上がったアル・パチーノに存在感で全く負けてないのは流石。
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【しがない映画評・4】キッズ・リターン

 
監督について
北野映画は・・・半分ぐらいは見てるかな。キタノブルーと言われる青が印象的・・・というよりは、画面から滲み出る、渇いた、凄く客観的な感じと、常にある死の影が、ブルーを彷彿とさせる、そんな感じだろうか。超一流映画監督とも思わないが、そこいらの芸人上がりの監督とはやはり格が違うと考えたい。
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【しがない映画評・その3】 市民ケーン

 
監督について
オーソン・ウェルズはこの映画しか評判を聞いたことがない・・・。ただ、25歳にして監督・製作・脚本・主演と全てをこなしたエネルギーは凄い。後は英語教材「イングリッシュ・アドベンチャー」のイメージ(笑) まあ、これも古い話だが・・・。
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【しがない映画評・その2】 ミスティック・リバー

 
監督について
クリント・イーストウッドはこの映画ぐらいから名匠の名を不動のものにしたのではなかろうか? 個人的にはこの映画と「グラン・トリノ」が好き。確かに重い作品が多いけど、その裏に監督の人間を見つめる温かい眼差しを感じるから、まだ救いがある・・・そういう作品が多いのではなかろうか?
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