大坂なおみに関するあれやこれやのヤフコメを見ての雑感。

大坂なおみ 休養示唆で今季終了も「次の試合いつか分からない」 テニス全米OP3回戦敗退(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

大坂なおみ、えらい叩かれようだけど、私はちょっと彼女に同情的なんだよね。まだ23歳の若い女性だからね・・・ もちろん、観客席にボール打ち込んだりとかプロとしておよそあり得ない行為なんだけど、そりゃ世の中には肉体的能力とマインドセットのバランスが悪い選手だっているだろう、と。

伊達公子がまだ25歳だかで一旦現役引退したと記憶しているが、先日なんかのインタビューで見たら、当時はプレッシャーが半端なく、とにかく辞めたくてしょうがなかったと言っていた。引退当時はまだランキングトップ10の選手だったので、もったいないと思ったものだが、好きで始めたテニスが楽しめなくなったのでは、まあその決断も必然のものだったのかと今は思う。

リドリー・スコット監督のグラディエーターっていう映画があったけど、スポーツ選手は奴隷とは違うが、それでも現代版グラディエーターみたいなもんだな、とよく思う。勝てば王様始め、皆からの賞賛を受けるが、負ければ肉体的に殺されはしないが(なんか実際に殺された南米のサッカー選手がいた気がしたが・・・)、精神的に殺される。

テニスは個人競技なので、よりそのグラディエーター的要素が強いと思う。

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東京五輪2020以降のデジタル・タトゥー

開会式演出 小林賢太郎氏が解任 – Yahoo!ニュース

なんか歴史の流れが変わったなぁ、と思うね。

小山田圭吾の辞任については、日本人ならではのポリティカル・コレクトネスのいやらしさを象徴する案件だと思って見ていたが、小林賢太郎の件では、ポリコレで言えば、海外の方がもっとえぐい、海外の方がより問答無用、ということがよりはっきり分かったと思う。

小山田圭吾の場合は、パラリンピックの音楽を担当するのに自分自身が苛烈な障害者いじめを行っていたということだから、まあ退任も仕方ないかな、と思っている。それでもいじめは小学生時代、インタビュー記事も90年代のものということで、またずいぶん古い案件んをほじくり返されたものだなぁ、と正直思った。そして、それに続いた、別のテレビ局の小山田圭吾が関わった作品も放送延期、あるいは音楽差し替えなどに至っては、正直やり過ぎというか、テレビ局側が炎上の火の粉を浴びるのひどく嫌って、すぐ切ったという気がする。ここまでいくとただの自業自得で済むのかな?と思う。

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音楽制作への目覚め。

物凄くほったらかしになっていた電子ピアノをなんとなくまた弾きだして、半年以上・・・思いのほか上達せず、ちょっぴり投げ出しそうだが、それとは別にまた年甲斐もなくDTMを再開しようか、と音楽理論を勉強し始めた。思い返せば昔は音楽理論を全く理解しないままDTMに挑戦していたのだから、そりゃ挫折するはずだ。

で、結局、本は10冊以上、音楽理論解説のYouTubeも数えきれないほど見た。

思い起こしてみれば、20年以上前・・・まだエレキギターが弾けんじゃないか、と思い、練習していたころ、なんとかアドリブソロをマスターしようとマイナーペンタトニックの指板上のポジションは覚えた。で、実際ループをバックにソロを練習するのだが、どうにもペンタトニックだけでは、かっこいいソロが弾けない。(言うまでもないことだが、世の中にはペンタトニックだけで素晴らしいソロを弾くギタリストはたくさんいる。)

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社会的弱者がますます社会的弱者になる時代。

会社で一人、体調不良を訴え、ずっと出社してない人がいる。その人は昔から出社出来たり、出来なかったりを繰り返していたが、最近はより体調が悪化したのか、ほとんど会社に来られていない。

このことに対し、不満を堂々と口外する人もいる。

まあ不満を口外する人の気持ちは分かる。自分の仕事の負担は増えるし、どれだけ給料の差があるか知らないが、あまり変わらない様なサラリーだとしたら不公平感も高いだろう。

しかし・・・昔、体調を崩して、長らく失業していた経験がある私からすると、その休んでる人の立場もなんとなく分かる。

具合が悪い人には悪い人なりの限界がある。一般の社会人が例えば毎日8〜10時間ぐらいの労働を期待されたとしたら、およそ6時間ぐらいの睡眠で、仕事や日常生活の労力を含め、ある程度の疲労が翌朝には回復しているぐらいの体力がなければならない。

しかし病気がちの人はそこまでの体力はない。8〜10時間寝て、4時間ぐらい労働したらもう疲労困憊の人など、パターンはいろいろあろうが、その人の体力の限度を超えて働くと、発熱にはじまり諸症状が出て、会社を休まなくならざるを得ない。

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不景気を実感する出来事。

実家が近いのでちょくちょく様子を見に行くのだが、その時、母親に近所のスーパーで洗剤のセットを買ってきてくれ、と言われた。その時に母親に聞いたのが、某粉洗剤の内容量が最初は1100gだったのが、1000gになり、いまでは900gになっている、という話。

これを聞いて、いやー、日本って本当にスタグフレーションだなぁ、と実感した。

私自身は缶コーヒー愛好家で、ショート缶をよく買うのだが、ショート缶もこの15年ぐらいで、内容量が190gから170gまで減っている。数値を確認したわけではないが、チョコレートのお菓子も内容量が減っているようだ。

上記の商品は消費税分値段は高くなっているが、基本的にそれほど値上げはされていない。

本来なら原材料費が高くなっているなら、その分販売価格に反映させるのがある意味正しいインフレだ。

ただ、そのあたりは企業は流石によく分かっていて、日本の家庭の可処分所得はここ20年も増えておらず、値上げは致命傷に繋がりかねない。この原材料費の高騰をどこで吸収するかというと内容量の減少で対応するしかない。

近所のスーパーで思い出したが、そのスーパーは2階建ての2フロアで営業していたのだが、数年前に生鮮食品のみを1フロアで扱う規模の縮小をした。そして空いた2階に入ったテナントと言えば・・・・しまむらと100円ショップ。これもまた経済の実態を見事に反映してるなぁと思った。

そんな訳で、日経平均株価は上がり、企業の利益も増えているといいながら(コロナは置いておくとして)、庶民の実態はみんな給料が増えないなか、そして税金は上がるなか、庶民は安い消費財を買って糊口をしのいているな、と実感する。

NHKスペシャルのナベツネを見て思うこと。

Nスペのナベツネ、リアルタイムで見てた。一介の政治記者があそこまで政治の中枢に食い込んでいたのは異常としかいいようがないが、それでもナベツネ始め、歴代の自民党総裁は戦中から反戦派が多かったのは結構意外だった。ナベツネが戦争中から一貫して反戦派で、終戦後一時期共産党に所属していたというのも初めて知った事実でかなり驚いた。

それを考えるといわゆる55年体制は、社会党も自民党も、実際にはどちらも左派であったといえる。理論的、理想論的左派と、実際の戦争を体験し、その苦い経験から反戦を唱える左派、どちらがマシかというのはここで書くまでもないことだ。

一部の人間だけが政治を動かし、それこそ半沢直樹よろしく権謀術数、そしてカネが入り乱れた戦後政治は反省すべき点も多いのだろうが、戦後の混乱期、それでも戦争体験を元に再度戦争に巻き込まれることだけは避けなければならない、という思いで自民党のリーダー達はなんとか国をうまくコントロールしてきたように思えた。

彼らの政治手腕もあってか、幸い終戦から現在まで朝鮮戦争、ベトナム戦争などに直接巻き込まれることなくやってきた戦後日本だが、結果としてよいことではあるが、今では戦争を知らない世代が政治を動かしている。
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