太宰治の「斜陽」読了。キンドルで。

キンドルで。っていうのは別になくてもいいんだけど、一応事実なので。あ、後、ネタバレありなので、これから「斜陽」を読む可能性がある人はこのエントリーはもしかしたら読まない方がいいかも。

そんな前置きはともかく、読んだねー「斜陽」。太宰作品はこれで「人間失格」に続いて2作目だけど、私は「斜陽」の方が好きだなー。「人間失格」はあまりに自分のことを書きすぎていて、どこか小説の体をなしていない、というか・・・むしろ、独白そのものであるからこその迫力はあるんだけど。そこへ来ると、この「斜陽」は主人公がまず女の人である。太宰自身の分身では決してない。そしてプロットも、最後のシーンで、主人公かず子が上原に対して、上原の奥さんに自分が身ごもった子供を是非とも抱いてもらいます、と迫ることで、物語として見事に纏まっている。

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キンドルで読む人間失格。

太宰治も、まさか60年後に自分の本が電子ブックで読まれるとは思ってなかったであろう。しかししかし「青空キンドル」のおかげで、再び日本文学が熱い。・・・まあこれには日本語でまともに読める書物が今のところ、青空文庫にある様な、著作権の切れた古い作品しかないから、という理由もあるのだけれど。

ともかく私のキンドル読了本、記念すべき第一作目は太宰治の「人間失格」だった。私、この歳(36歳!)にして太宰作品に触れるのは初めて。三鷹に住んでいた時は、しょっちゅう太宰が入水心中した玉川上水の辺りを通って井の頭公園に行ったりなどしていたんだけどね。

さて、ババーンと私の拙い書評など。

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キンドル危機一髪!

私のキンドルが死にかけた。

・・・・っとその前に、キンドルが無事手元に届いたこと自体をこのブログでは書いてなかったのだった。先日の記事に書いた通り、Amazon.comでポチッとなしたキンドルは、注文から4日後ぐらいにUPSを使って無事我が家に届いた。で、早速やったことは、まず、バージョン2.3へのアップデート。それからtakayamaさんが作られた「青空キンドル(仮) [Beta]」で、キンドルに最適化された太宰治の「人間失格」PDFをキンドルにインストール。(この素晴らしいウェブアプリについては機会を改めて報告する予定) 当面はこの人間失格を読むのと他の用事などもあってしばらくはキンドルをそれ以上弄らないでいたのだが、今日、やっとytsuboiさんの作られた「日本語フォント導入はっく」(Kindle Software Update Version 2.3に対応したUnicode Font Hack記事中にアプリあり)を導入した。

そこで事件は起こった。

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キンドルは出版界の黒船足りえるか。

昨日、「キンドルに青空を」というワークショップに行って来た。目的はまずキンドルの実物に触れ、更に現状では日本語が表示出来ないキンドルに何とか日本語表示をさせましょう、というもの。私はかなり冷やかし半分の参加者だったのだが、結果・・・見事洗脳されて、Amazon.comにて先程ポチッとな、してきた(-.-;)

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