ミニシアター活性化試案。

全国でミニシアターの閉館が相次いでいるようである。最初に断っておくが、私は映画大好き人間でもないし、ミニシアターに足を運んだのも数回程度だ。足を運んでない私が言っても説得力が欠けるかもしれないが、それでも、何か勿体ない気がする。

なぜミニシアターの閉館が相次ぐのか。ミニシアターで上映される映画がつまらないからだろうか? 答えはおそらく否だろう。しかしながら、映画通の人間は慎み深い人間が多いのか、少なくとも一般的な映画ファンには、なかなかミニシアターの情報は伝わってこない。また、マニアックで近所のレンタルショップには到底置いていないであろう作品が、最近ではネットレンタルによって借りられる様になったのも、ミニシアター離れの原因のひとつとしてあるかもしれない。

しかし、それで終わっていいのか? ミニシアター。そこで、経営のノウハウもビジネスのノウハウも全く知らない私ではあるが、ソーシャルグラフを元にしたミニシアター活性化試案を勝手に考えてみたいと思う。

続きを読む

「アバター観たけど、ストーリーが陳腐で面白くなかった。」

今日、遅まきながら、アバターを観てきた。とにかく衝撃的な映画だった。だが、一緒に観に行った彼女にその凄さを説明しようとしても、ストーリーは古典的、王道的なものだけど映像は凄かった、としか言えなかった。決してそういうレベルの映画だと思った訳ではない。だが、この映画の凄さをどうしても言葉で説明出来なくて、それがもどかしかった。

え? 表題と書いてること違うじゃないかって? まあ、それについては後で説明するとして・・・。

続きを読む

太宰治の「斜陽」読了。キンドルで。

キンドルで。っていうのは別になくてもいいんだけど、一応事実なので。あ、後、ネタバレありなので、これから「斜陽」を読む可能性がある人はこのエントリーはもしかしたら読まない方がいいかも。

そんな前置きはともかく、読んだねー「斜陽」。太宰作品はこれで「人間失格」に続いて2作目だけど、私は「斜陽」の方が好きだなー。「人間失格」はあまりに自分のことを書きすぎていて、どこか小説の体をなしていない、というか・・・むしろ、独白そのものであるからこその迫力はあるんだけど。そこへ来ると、この「斜陽」は主人公がまず女の人である。太宰自身の分身では決してない。そしてプロットも、最後のシーンで、主人公かず子が上原に対して、上原の奥さんに自分が身ごもった子供を是非とも抱いてもらいます、と迫ることで、物語として見事に纏まっている。

続きを読む

キンドルで読む人間失格。

太宰治も、まさか60年後に自分の本が電子ブックで読まれるとは思ってなかったであろう。しかししかし「青空キンドル」のおかげで、再び日本文学が熱い。・・・まあこれには日本語でまともに読める書物が今のところ、青空文庫にある様な、著作権の切れた古い作品しかないから、という理由もあるのだけれど。

ともかく私のキンドル読了本、記念すべき第一作目は太宰治の「人間失格」だった。私、この歳(36歳!)にして太宰作品に触れるのは初めて。三鷹に住んでいた時は、しょっちゅう太宰が入水心中した玉川上水の辺りを通って井の頭公園に行ったりなどしていたんだけどね。

さて、ババーンと私の拙い書評など。

続きを読む

1Q84。

またまた更新せず・・・。まあ写真ブログはそれなりに更新してるから、あんまりサボってる感じはないんだけど、やっぱり日常的に文章を書く訓練だけは怠ってはいかんなぁ、と思う今日この頃、皆さん、イカが好きですか?

・・・やれやれ(笑) そんなことはともかく。昨日、村上春樹の新作「1Q84」上下巻を(正式にはBOOK1とBOOK2かな?)を読了した。

続きを読む

「監督・ばんざい!」観た。

今、遅い夏休み中で、まあ色んなことしたんだけど、まず、これについて語っておきたい。

これから北野武監督の「アキレスと亀」を観に行く予定なのだが、前作の「監督・ばんざい!」を観てなかったので、まずここから観ることにした。

その内容と感想であるが・・・

続きを読む