【しがない映画評・その9】太陽を盗んだ男

 
監督について
長谷川和彦監督作品。初めて見た。調べたら1979年のこの映画以来、監督作品はないらしい。なんともったいない。

役者について
沢田研二、菅原文太、池上季実子。全員が若く色っぽい。敢えて誰かひとりと言えばやっぱり主演の沢田研二がいい。ジュリーが主演じゃなければ、ここまで都会的、かつ退廃的な映画にならなかっただろう。
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【しがない映画評・その8】冷たい熱帯魚

 
監督について
園子温監督作品。初めて観た。

役者について
この映画はでんでんに尽きる。脇を固める女優陣も体当たりの演技で良かったが、でんでんがいなかったら、全く説得力を持たない映画になっていたかも、と思わせるほどの熱演・・・というか怪演。この人の演技見る為だけに映画を見る価値がある。
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老い。

 
去年の12月1日に怪我した足が少し良くなったかと思えば、今度は花粉・・・。去年もその傾向はあったのだが、今年ははっきり鼻水やらくしゃみやら症状が出てて、どうやら本格的に花粉症デビューしったっぽい。しかもまだ花粉の飛散量は少ないという話だからこれからどうなることやら・・・。
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He will make America worst again?

 
ダイナーで市井の人たちの忌憚ない意見を聞くという番組(BS1スペシャル「ザ・リアル・ボイス ダイナーからアメリカの本音が聞こえる」)があったのだが、そこで若い黒人女性2人組がインタビューを受けていて、そこで彼女らが語った言葉が非常に印象的だった。
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「ムーン・パレス」

 
ポール・オースターの「ムーン・パレス」を読み終わった。好きな小説のベスト10ぐらいは大体20歳代ぐらいに読んだ本で終わってて(多分想い出補正も大分ある)、その後、読んだ小説が個人的なベスト10に入ってくることはなかったが、この本は、久々にそのベスト10の、それも上位に食い込んで来た感じ。なんかこうして私によって読まれていない素晴らしい小説がまだまだあるんだとしたら、世の中もそんなに捨てたもんじゃない、と変な希望が湧いて来た。

さてその内容は・・・と言っても、なんか色々書くのが野暮な気がする。探せば、優れたレビューもいっぱい見つかるし。だから、ただ面白かった、とだけ書き残しておきたい。