編集・ライター養成講座・受講ログ「校正・校閲の基礎」

これから余裕のあるときに順不動で私が受講している「編集・ライター養成講座」で印象に残った講座の事を書いて行こうと思う。

最初は・・・一番最近受けた「校正・校閲の基礎」。講師は元・文芸春秋 校閲部長の岡本進氏。この講座の内容はまさにタイトル通りだが、今になってジワジワとあの講義、面白かったよな、と思い出す、なんだか不思議な講義であった。

校正は簡単に言えば、字面のマチガイ直し。一方、校閲は、その言葉である必然性のあるなしなど、読者、社会にどの様な影響を与えるか、まで考慮して行われる。私は、この校閲の作業に非常に興味をもった。

めくら・つんぼ・おし・・・これらは差別語である。じゃあ、これはいけない、ということですぐに赤字を入れるのか・・・決してそうとばかりは限らない。
例えば岡本氏が例として「盲(めくら)の乞食」という言葉を挙げられたが、これは差別語のツーショット。直すとすれば「視覚障害者のホームレス」といったところか。さて、これはばっさりと直してしまうのか?

続きを読む

キンドルで読む人間失格。

太宰治も、まさか60年後に自分の本が電子ブックで読まれるとは思ってなかったであろう。しかししかし「青空キンドル」のおかげで、再び日本文学が熱い。・・・まあこれには日本語でまともに読める書物が今のところ、青空文庫にある様な、著作権の切れた古い作品しかないから、という理由もあるのだけれど。

ともかく私のキンドル読了本、記念すべき第一作目は太宰治の「人間失格」だった。私、この歳(36歳!)にして太宰作品に触れるのは初めて。三鷹に住んでいた時は、しょっちゅう太宰が入水心中した玉川上水の辺りを通って井の頭公園に行ったりなどしていたんだけどね。

さて、ババーンと私の拙い書評など。

続きを読む

赤星、引退。

きんさんの素晴らしいブログ記事「赤星、引退す」を読んで、私も赤星について書きたくなった。

赤星、私と同じ亜細亜大学出身でねぇ。古くはタイガースの大先輩、山本和行から阿波野、高津ら、他にも枚挙のいとまがないぐらい名プロ野球選手を排出している我が母校なんだけど、赤星は思えばそんな先輩達と並べても全く遜色ない名選手だった。・・・今までそんな事を考えもしなかったのは、当然来シーズン以降もタイガースの中心選手としてやってくれると信じてたから。それだけに引退のニュースは非常に驚いたけど、そのニュースを聞いた瞬間、僕にはああ首だな、とすぐに分かったよ。

続きを読む

小説の存在意義を村上春樹の言葉に学ぶ。

なんちゅうか、人生の様々な局面に対応する専門書というかハウツー本とでも言うか、とにかくそんなものがたくさんある中で、とりわけ小説を読む意味って一体何? という疑問は常に心に引っかかっていた。で、それに対する答えを村上春樹氏が過去のインタビューでいとも簡単にズバリと言い当ててた。

「僕が今、一番恐ろしいと思うのは特定の主義主張による『精神的な囲い込み』のようなものです。多くの人は枠組みが必要で、それがなくなってしまうと耐えられない。オウム真理教は極端な例だけど、いろんな檻(おり)というか囲い込みがあって、そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる」

続きを読む

結局、最後はiPhoneに行き着く・・・のか?

ソフトバンクが、iPhone for everybodyのキャンペーンを更に強化し、新規加入者は16GB、32GBの月々の本体割賦支払いが半額になるらしいので、もしかすると買っちゃうかもしれない。さて、どうするiPod touch。里子(=ヤフオク)にでも出すかなぁ。

ただ、心配なのは月々の支払い。現在所有のドコモは取り合えず解約予定なし。

続きを読む

一番大切なこと。

なんなんだろうねぇ、生きてく上で一番大切なことって。唐突だが、私、この度、三十ウン年過ごしてきた親元を離れ、彼女と同居することを決意した。早い人なら十代で既に実家を出るであろう。ところが私の場合、居心地の良さにかまけて、二十歳代でも実家に居続け、三十歳代になって病気になってしまったこともあって、とうとう三十歳代後半まで、一度も家を出ることなく過ごしてきたのである。

続きを読む